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『月刊マクロビオティック』おすすめ記事

コラム:桜沢如一のコトバに学ぶ

「対症療法でなく根本療法を」
日本CI協会刊「マクロビオティック誌」連載
2016年6月号掲載(第69回目)
寺子屋TAO塾代表 波多野毅

「胃病にはただ胃薬を与え、蓄膿にはただ膿をとり、中耳炎にはただ耳を掃除し、近眼にはただガラスを貼りつけ、虚弱児童には保護を加え、伝染病には予防注射を与え、激痛には一切モルヒネ等の痲薬にて一時を忘れしめ、その意義根源をごまかし、およそ健全なる身体を作るとは正反対の方法に没頭し、自然良能の作用を振興せしめず却って怠惰、衰弱、低劣ならしめるか、虚弱者、劣者を無理に防護し、民族の生命を低下せしめつつあるのであります。」(自然医学としての神道)

痛みに鎮痛薬、発熱に解熱剤、高血圧に降圧薬、糖尿病に血糖降下薬、便秘に下剤、胃炎に制酸薬、不眠症に睡眠薬といった具合に、表面的な症状の消失、あるいは緩和を主目的とする治療法のことを「対症療法」と呼ぶ。しかし、本来「症状」というものは体からのメッセージであり、その現象は自然治癒力が健全な状態に戻そうとして働いている証とも言える。

例えば、風邪をひくと熱が出たり、鼻水、鼻づまり、咳、くしゃみ、痰といった症状が現れるが、人体が発熱することでウイルスを死滅させ、鼻水や咳などでウイルスを体外に排出しようとしている働きなのである。

我々一人ひとりが元々持っている生体防御機能なのに、薬で人為的に発熱・鼻水・咳を抑えると、一時的に症状自体は軽減されるものの、返って病気を長引かせ、完治を遅らせることに繋がる場合も多い。

確かに、風邪により不快な症状が出て、普段の生活に支障が出るのは辛い。また古くから「風邪は万病のもと」などとも言われ忌み嫌われているが、見方を変えれば風邪は体内に溜まった老廃物を洗い流す自然なデトックスとも言えるのだ。

救急医療など緊急時の対症療法に西洋医学は非常に有効だが、慢性疾患の根治療法としては期待できず、多くの場合対症療法の上塗りで薬漬けになっていく場合が多い。しかし、それは東洋医学の両輪といわれる鍼灸・漢方とてしかり。根本療法の原点は食であり、生活の在り方、心の持ち方であることを忘れてはいけない。

 

波多野 毅

波多野 毅 /はたの たけし
(一般社団法人TAO塾代表理事・熊本大学大学院特別講師)


1962年熊本県生まれ。
一般社団法人TAO塾代表。修士論文のテーマは「食の構造的暴力と身土不二の平和論」。現在、熊本大学紛争解決平和構築学研究室客員研究員。鍼灸学生時代、日本CI協会、正食協会にてマクロビオティックを学び、93年Kushi Institute勤務。笑いながら東洋医学の哲学を学べるエデュテイメントを展開中。著書に「医食農同源の論理」「自遊人の羅針盤」など。

※この記事は「月刊マクロビオティック」で連載しています。