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『月刊マクロビオティック』おすすめ記事

コラム:桜沢如一のコトバに学ぶ

「エコノミーでエコロジーな食」
日本CI協会刊「マクロビオティック誌」連載
2016年3月号掲載(第66回目)
寺子屋TAO塾代表 波多野毅

「人間が穀食動物である事は人間の消化器官が穀食に最も適している点でも主張されますが、一方経済的、栄養的、農業的な見地からもこれを主張する事が出来ます。即ち最近の西洋栄養学者が主張する様に、動物性蛋白が人間に必要で最も経済的、栄養的であると言っても、その供給源たる牛馬一頭を養うには約二町五反歩の土地が要ります。この二町五反歩を以って養った牛または馬一頭で何人の人間が生きてゆく事が出来ませう。米なれば米だけで人間に必要な養い分を持っていますが、牛、馬の肉はそれだけでは不完全です。」(自然医学としての神道)

農林水産省の試算によると、畜産物1s を生産するのに必要な穀物量は、鶏肉で4s、豚肉で7s、牛肉で11s 。必要な化石燃料や水の量も穀物と比べはるかに多くかかる。

経済がグローバル化する現代、食肉消費は、巨大アグリビジネスに大きな商業的利益をもたらしているが、穀物を一度動物に食べさせ、その動物を食べるという間接消費は本来、非効率な食糧消費と言えよう。先進国の過剰な肉食は、飼料用の穀物消費量増加と国際穀物市場における穀物の価格の上昇を招き、発展途上国の飢餓貧困の原因にもなっている。

2006年、国連食糧農業機関(FAO)は家畜と地球環境問題の関連についての調査報告を発表した。家畜( 特に牛)から排出されるゲップに含まれるメタンガスは、二酸化炭素の21倍もの強力な温暖化効果があり、人間の生活から出る温室効果ガスの18%を占め、自動車や飛行機、その他のあらゆる輸送手段から排出される全てのガスを合せた量よりも多いというから驚きだ。

また、アマゾンの熱帯雨林の70%が牧草地にかわり、家畜動物達の糞便、抗生物質、ホルモン、飼料栽培に使用されている農薬が、水質汚染や珊瑚礁の退廃を導き、地球の貴重な水資源に甚大な被害をもたらしている。

食生活のあり方が自分たち一人一人の健康に影響するばかりでなく、地球規模の大きな社会問題の一因になっていることを自覚せねばならない時代に我々は生きている。

 

波多野 毅

波多野 毅 /はたの たけし
(一般社団法人TAO塾代表理事・熊本大学大学院特別講師)


1962年熊本県生まれ。
一般社団法人TAO塾代表。修士論文のテーマは「食の構造的暴力と身土不二の平和論」。現在、熊本大学紛争解決平和構築学研究室客員研究員。鍼灸学生時代、日本CI協会、正食協会にてマクロビオティックを学び、93年Kushi Institute勤務。笑いながら東洋医学の哲学を学べるエデュテイメントを展開中。著書に「医食農同源の論理」「自遊人の羅針盤」など。

※この記事は「月刊マクロビオティック」で連載しています。