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『月刊マクロビオティック』おすすめ記事

コラム:桜沢如一のコトバに学ぶ

「主食偏重こそ肝腎」
日本CI協会刊「マクロビオティック誌」連載
2015年11月号掲載(第62回目)
寺子屋TAO塾代表 波多野毅

「何をか「主食偏重」と言う。偏重しなかったら「主食」ではあるまい。「主なる食」とは「偏重される食」でなくてはなるまい。この主食偏重こそ、皇国三千年の歴史の光栄ある確保者であり、日本国民にしばしば外来文化侵攻や、武力侵攻をよく排撃せしめた根本的、日本的独特なる性格なのである。この独特なる生理的美徳、神勅の精神が蹂躙されたことは、皇国が三千年来未だかつて受けたことのない異国精神の恐るべき
盲爆である。」 (心臓を入れ替へる法)

桜沢が終戦1年前に書いた文章。近年の「減反政策」や「糖質制限ダイエット」を彼が知れば戦後も「盲爆」が続いているのかと声を荒らげることだろう。そんな中で、2013年12月、「和食」がユネスコの「無形文化遺産」に登録されたことは嬉しいニュースではあったが、忘れてならないのは和食の最たる特徴は米が主食であることだ。

食育の祖、石塚左玄は、明治の文明開化による食の西洋化に警鐘を鳴らし、歯の数、形や構成と下あごの動き方に注目し人間は穀食動物であると説いた。

そもそも日本語の「ご飯」は炊いた米を意味するが、同時に「食事」そのものも指し、江戸時代の経済はいわば米本位制であった。1石は1人が1年間食べる米の量を表す単位で、肥後54万石といえば、約54万人を養える藩を意味した。「瑞穂の国」「稲荷神社」「新嘗祭(にいなめさい)」「神嘗祭(かんなめさい)」これら全て米に由縁する言葉である。

欧米の国々が、挽いた麦を主食とする「粉食民族」であるのに対し、日本は「粒食民族」と言われる。パンやパスタなどの粉食に比べ、粒食はしっかり噛まなければならない。噛むことで唾液分泌が促進され免疫力が上がり、脳の満腹中枢が刺激されることで食べ過ぎを防止する。消化がゆっくり進むので、食後の血糖値上昇も緩やかでその分降下も遅く、安定したエネルギーを供給できる。

戦後日本では食の欧米化が進み、パン食が増え、逆にアメリカでは和食の英知が注目された。「日本はジャパンに、アメリカは米国になった」皮肉な落語ネタになりそうだ。

 

波多野 毅

波多野 毅 /はたの たけし
(一般社団法人TAO塾代表理事・熊本大学大学院特別講師)


1962年熊本県生まれ。
一般社団法人TAO塾代表。修士論文のテーマは「食の構造的暴力と身土不二の平和論」。現在、熊本大学紛争解決平和構築学研究室客員研究員。鍼灸学生時代、日本CI協会、正食協会にてマクロビオティックを学び、93年Kushi Institute勤務。笑いながら東洋医学の哲学を学べるエデュテイメントを展開中。著書に「医食農同源の論理」「自遊人の羅針盤」など。

※この記事は「月刊マクロビオティック」で連載しています。