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『月刊マクロビオティック』おすすめ記事

コラム:桜沢如一のコトバに学ぶ

「書物の食べ方」
日本CI協会刊「マクロビオティック誌」連載
2015年9月号掲載(第60回目)
寺子屋TAO塾代表 波多野毅

「人間は肉体を食物で養う如く、精神を大切に養うべきだ。偉大な人物、幸福な人物は全て肉体の食物以上に精神の食物を取った。精神の食物は書物だ。肉体の食物にピンからキリまである如く、精神の食物もピ
ンからキリまである。(中略)この世の料理店や食料品店が売る食物は、薬屋や医術の売る薬の如く全部利益のために売るものであって、買い手の生命や健康や幸福は眼中においていない。それと全く同様に精神の食物である書物も買い手の快感をそそることが眼目であって、買い手の人生観なんか眼目でない。(中略)少なくとも20年以上の寿命をもっているものを買う事だ。それは大抵古本屋でないと買えない。」(永遠の子供)

今から150年も前にドイツの哲学者ショーペン・ハウエルは「この膨大な新刊書の山の中に、10年後にも読まれる本が一冊もないのだと思うと涙がこぼれる」と語ったそうだが、今や超が付くほどの大量出版時代。書店には流行を読み、奇をてらった質の低い軽薄短小の商業本が過大広告と共に溢れている。

さらにインターネットと携帯が普及し、「情報洪水症候群」が蔓延する世の中となった。

毎日、夜中の2時3時に起きて、夜が明けるまで読書に耽(ふ け)る生活を一生涯続けた桜沢には、玉石混淆の本の中から真贋(しんがん)を見極める眼力が培われていた。

1940年米国で刊行されて以来、世界各国で翻訳され続けているモーティマー・J・アドラーの「本を読む本」は、読むに値する良書とは何か、読書の本来の意味とは何かを考え、知的かつ実際的な読書の技術をわかりやすく解説している本。桜沢はアドラーを高く評価しつつも「心の食堂の献立表」と称して彼の推薦図書に加えて独自の良書リストを付け加えている。

精神の食物は、季節と土地の「身土不二の原則」は適用されないと説き、時間と空間の制限なしに古今東西の名著を「よく噛んで食べよ」と薦める。そして、こうも語る。「これらの本は精神を磨く素晴しい本であるが、どんな本であっても、『陰陽の魔法のメガネ』をかけて読むことが肝心だ。そうすればどんな本でも良書になる」と。

 

波多野 毅

波多野 毅 /はたの たけし
(一般社団法人TAO塾代表理事・熊本大学大学院特別講師)


1962年熊本県生まれ。
一般社団法人TAO塾代表。修士論文のテーマは「食の構造的暴力と身土不二の平和論」。現在、熊本大学紛争解決平和構築学研究室客員研究員。鍼灸学生時代、日本CI協会、正食協会にてマクロビオティックを学び、93年Kushi Institute勤務。笑いながら東洋医学の哲学を学べるエデュテイメントを展開中。著書に「医食農同源の論理」「自遊人の羅針盤」など。

※この記事は「月刊マクロビオティック」で連載しています。