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『月刊マクロビオティック』おすすめ記事

コラム:桜沢如一のコトバに学ぶ

「不言の弁〜道徳も法律もいらない自由人の理想社会」
日本CI協会刊「マクロビオティック誌」連載
2015年7月号掲載(第58回目)
寺子屋TAO塾代表 波多野毅

「彼らは自由を知らなかったし求めなかった。ナゼナラ自分が自由そのものだったから。彼らは勇気を知らなかった。ナゼナラ自らが勇気そのものだったから。彼らは幸福を求めなかった。ナゼナラ生きていること自らが幸福そのものだったから。彼らは平和を求めなかった。なぜなら彼らは最大困難と取っ組むことが楽しみだったから。
 彼らは忍耐を知らなかった。ナゼナラ何事にも飽く事を知らなかったから。彼らは知識を求めなかった。ナゼナラ彼らは常に新しい困難や未知と取っ組む事が好きだったから。
 この絵本はこんな自由を知らない自由人、つまり本当の自由人。勇気を知らない勇者、つまり本当の勇者。知識を知らない知者の見本としてフリップを見せてくれるのです。」(フリップ物語解説)

 「周易」「老子」と共に「三玄」と呼ばれる中国の古典「荘子」。この桜沢の文章は、道徳的な規範などに縛ら
れない自立した自由な生き方をしていた上古の人々のあり方に、自由・勇気・幸福・平和の本質を論じた「荘子」斉物論篇(さいぶつろんへん)を拠り所とした文章であろう。

 TAO塾では、論理哲学者のレイモンド・スマリヤンが書いた「TAOissilent」をテキストにしているが、地上における生命が充実していた頃、誰も「務めを果たす」という意識なしに正直であり、人間同士愛し合っていたが、それが「隣人愛」だと知らなかった。自分達が「信頼のおける人間」であると認識することもなく、人を裏切ることはしなかった。皆、頼りになる人々だったがそれが「誠実」であるとは知らなかったとある。

 旬や風土から離れ、農薬や添加物まみれの不自然な食が蔓延した現状が「自然食」や「正食」等という不自然な言葉を生み、要素還元・分析主義の科学信仰が「マクロビオティック」という人造語を求めた背景を忘れてはならない。「不言の弁」こそ問われる世界だ。ちなみに、現代の知の巨人・松岡正剛氏も、子供の頃夢中になって読んだという「フリップ物語」。当時としてはきわめて珍しい横組の英文同時併記になっていることに加え、近年、翻訳者が桜沢であったことを知りとても驚いたという。

波多野 毅

波多野 毅 /はたの たけし
(一般社団法人TAO塾代表理事・熊本大学大学院特別講師)


1962年熊本県生まれ。
一般社団法人TAO塾代表。修士論文のテーマは「食の構造的暴力と身土不二の平和論」。現在、熊本大学紛争解決平和構築学研究室客員研究員。鍼灸学生時代、日本CI協会、正食協会にてマクロビオティックを学び、93年Kushi Institute勤務。笑いながら東洋医学の哲学を学べるエデュテイメントを展開中。著書に「医食農同源の論理」「自遊人の羅針盤」など。

※この記事は「月刊マクロビオティック」で連載しています。