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『月刊マクロビオティック』おすすめ記事

コラム:桜沢如一のコトバに学ぶ

「目的のための手段が目的化する罠」
日本CI協会刊「マクロビオティック誌」連載
2015年2月号掲載(第53回目)
寺子屋TAO塾代表 波多野毅

「頭寒足熱 といふコトバが東洋でも西洋でも健康のバロメーターになっている。まことに正しい。頭は人体の最高峰である。地球上では高く上るほど涼しいのが自然の秩序である。山へ上ったことのある人なら、これ
は皆知っている。炎熱の夏でも僅か千尺位の山の上に上ると涼しいのに驚く。高い所が寒冷であることは
永遠の秩序だ。社会でも指導者階級といふものは精神的高原地帯に住む冷静な人種である。(中略)神様は偉い! 頭を尻や足の裏につけては下さらなかった。ところが此の頃は頭熱足寒人種が随分多くなって来た。クツ下をはき、クツをはき、その上火にあたる人がある。」 (食物と人生)

冷え性や、低体温症に悩む女性は多い。内臓が冷えることで、腸内の善玉菌が働かなくなり悪玉菌が活性化。酵素の働きも弱まり、新陳代謝を下げ、免疫力を下げてしまい、様々な病気に繋がっていく。


「冷え」取りに陰陽の知恵「頭寒足熱」を活用し、靴下の重ね履きをすることは簡単にして実に有効。足の親指には消化器、小指は泌尿器、足の裏には腎臓に関係する経絡が通り内臓のツボが集中している。靴下を履いて足元を温め、血液の循環をよくすることは内臓を活発にし、内臓に溜まっていた毒素を外へ押し出すことになる。5本指のソックスや絹や綿の特性を活かした重ね履きはさらにデトックス効果を高める。私も半身浴、足浴に加え、靴下重ね履きを薦めることも多い。

しかし、時として「健康法」に見受けられるマイノリティの選民意識と行き過ぎた盲信には要注意。重ね履きした靴下の枚数を競い合い、上級者になると10枚以上だと誇らしげに語る姿は時に奴隷の足鎖自慢を連想してしまう。靴下が破れると瞑眩が出たと喜び、夏場も靴下とレギンスの重ね履き「冷えとりファッション」を続け湿疹と水虫に悩む姿は痛々しい。型から入って型を出よ! 靴下も腹巻きもいずれは卒業できる自己発熱力を養うべし。

治癒のメカニズムにおける信じる力は大きい。しかし、確信は謙虚さを生むが、盲信は傲慢を生む。同じ「信」でも似て非なり。「玄米教」は「靴下教」を笑えない。

 

波多野 毅

波多野 毅 /はたの たけし
(一般社団法人TAO塾代表理事・熊本大学大学院特別講師)


1962年熊本県生まれ。
一般社団法人TAO塾代表。修士論文のテーマは「食の構造的暴力と身土不二の平和論」。現在、熊本大学紛争解決平和構築学研究室客員研究員。鍼灸学生時代、日本CI協会、正食協会にてマクロビオティックを学び、93年Kushi Institute勤務。笑いながら東洋医学の哲学を学べるエデュテイメントを展開中。著書に「医食農同源の論理」「自遊人の羅針盤」など。

※この記事は「月刊マクロビオティック」で連載しています。