日本CI協会はマクロビオティックの創始者桜沢如一によって創設された日本で最も歴史のあるマクロビオティックの普及団体です。

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『月刊マクロビオティック』2020年10月号おすすめ記事

桜沢如一の細菌・ウイルスの世界観

今だからこそ読みたい!

講師おすすめの本講師インタビュー

 

暑かった夏も終わり、涼しく過ごしやすい秋の季節になりました。秋といえば、食欲の秋、スポーツの秋、読書の秋と、様々な過ごし方を楽しむ時季ですが、今年は三密を避けるために、自宅で過ごす時間も多いのではないでしょうか?

今回の特集では、自宅で過ごす時間が有意義になるよう、講師の方々にこの時期だからこそ読んでいただきたい、おすすめの本をご紹介いただきました。どの本もマクロビオティックを実践している方、興味がある方に一度読んでいただきたい本ばかりです。

今年の秋は、読書をしながらゆったり過ごしてはいかがでしょうか?

※ご紹介した本は全国の書店でお求めください。

 

古川惠美子

クッキングスクール リマ 青森校主宰

 

私のおすすめ本


免疫力を上げる一生モノの「食べ物・食べ方」
田中愛子著/三笠書房

田中愛子の望診法 美人ごはん
田中愛子著/パルコ


おすすめしたい本は、マクロビオティックの創始者・桜沢如一先生の直弟子で、私が尊敬する田中愛子先生の著書です。

今から8年ほど前のある日、私の元に小包が届きました。箱を開けてみると、1通のお手紙と共に本書が入っていました。遠い青森でマクロビオティックの啓蒙活動や料理教室を開催している私たちをいつも気遣ってくださる愛子先生。励ましのメッセージがいっぱい詰まった先生からの心のこもった小箱は、今でも私の大切な一生モノの宝物です。

本書はこれからマクロビオティックを学ぼうとしている人にとっては入門書となる内容でした。そして、マクロビオティック生活を続けている人にとっても、基本を忘れず、どんどん陰陽観を高めていくことができる参考書でもありました。

さらには「マクロビオティック的家庭の医学書」でもあり、「マクロビオティック料理のレシピ本」でもあるという、生活の知恵が満ち溢れている内容でした。いつも手元に置いておき、ペラペラとめくっていると何かしらの答えが返ってきます。

本の構成は8つのパートに分かれています。

@体の内側から若返り、病気にならない体になる!「究極の自然治癒力を上げる方法」

A10日間で体の血液が入れ替わる!「なぜ、この食事で、何歳からでも体の質が変わるのか」

B正しい「食材の選び方」「取り合わせ」「調理法」「食べ方」病気を遠ざける「食べ方は、こんなにシンプル

C片頭痛から糖尿病、うつ病、腰痛家庭の食材で解決 症状別・薬に頼らない病気の治し方

D「愛子流」健康術・生活術、明かします!365日「病気知らず&疲れ知らず」の私の方法

Eおいしい! 簡単! 凄い効果!実践・玄米食レシピ

F病気を防ぐ・治す 実践・「薬になるおかず」のレシピ

G痛み・不調が気持ちよくとれ、ぐんぐん回復!「免疫力」「自然治癒力」を引き出す手当て法

Aの中で「断食」の驚くほどの効果が書かれていますが、先生ご自身の断食の効果を間近で見させていただいたことがあります。

先生が青森に数日間滞在していた時のことです。地方へ行った時はその地方ならではの美味しいものを食するという柔軟なお考えをお持ちでしたので滞在中は青森の美味しい食事を堪能していただきましたが、愛子先生は最終日からきっぱりと断食を始めたのです。始めた途端、みるみるうちに温和な顔がキリリと引き締まったのにはとても驚かされました。

翌日には島根県の重病人の方の元で手当てをするとのこと。お腹を空っぽにすると相手の病人さんと一体になり身体の状態がよくわかるため、手当てをするときはいつも断食をして臨むのだそうです。

本書には「20歳まで生きられない」と医師から言われたほど病弱だった愛子先生が90歳を超えてからも病気ひとつせず、元気でいられる秘訣が書かれています。

愛子先生の生い立ちから始まり、その後の人生経験や実践の結果が「一生、薬に頼らず、健康的に暮らすための食の知恵」として話しかけるように披露されているのでどんどん読み進めることができます。

そして、愛子先生が実践していたシンプルな生活術や習慣。「これなら私にもできそう」「真似してみようかな」と、やる気にさせてくれる内容もあちらこちらに紹介されているので、どんな人にも気軽に読んでいただける内容です。

そして「田中愛子の望診法 美人ごはん」は、表紙の先生が少女のように可愛らしく写っていて「読んでちょうだいね〜」と、いつものお茶目な様子で呼び掛けている声が聞こえてきそうで、笑顔になり思わず手にした本です。

マクロビオティックの食事をしていくと、誰しもが「食べたものによってココロもカラダも変わる」ことを体感します。そして同様に、食べた物で顔も作られ、変化していくことがわかります。これは一般的に人相と言われるのですが、マクロビオティックでは「望診法」と呼ばれ、食べ物との関わりも含めて診断する術となります。

本書では「マクロビオティック望診法」を基に、顔やボディのトラブル・肌あれ・抜け毛など美容の悩みを解消するレシピや頭痛・腰痛、肩こり、生理痛などの体の不調を改善するレシピなどを豊富な写真とともに紹介しています。

お料理好きな方はもちろん、食を調えて、10日後にはまったく違った鏡の中の自分を発見したい方にぜひ読んで実践していただきたいです。

例えば、ニキビ・吹き出物にはキャベツとカイワレの黒酢サラダや車麩と玉ねぎの葛あん、シミ・そばかすにはごぼうの梅煮や大根の皮のきんぴら、横線・縦線の入った爪にはかんきつ酢の散らし寿司や玄米みそ焼きおにぎりなど。どれをとっても体の内側から美しくなるレシピです。

先生が青森に来られるのを心待ちにしている人がたくさんいました。それは、「望診法」をもとに一人ひとりの顔や手相、皮膚の状態を診てココロやカラダの状態を判断し、適切な食事や生活へのアドバイスをしてくださっていたからです。参加者に将来起こる出来事をズバリと見抜かれたこともありました。

望診の的確さも素晴らしいのですが、80歳を過ぎている先生が数十人を一人ずつ診て判断し、相談にのるのにはかなりの時間がかかります。失礼ながらお疲れにならないかとハラハラしたものですが、そんな様子はまったく見せず、「宇宙が力をくれるのよ〜」と、ケロリとしていた姿に「見事だな…」と感じたものです。

愛子先生はマクロビオティック関係者をはじめ、多方面の世界の多くの人たちに愛され続け、2018年2月13日に93歳で永眠されました。リュックひとつで90歳になっても身軽に全国津々浦々、はては国外にまで飛んで行くお姿は、これらの本と共にこれからもずっと私たちの心の中で生き続けています。

一生モノのエンジェルサイン

こがわ えみこ
青森県弘前市生まれ。青森市にてクッキングスクール リマ青森校主宰。同市内にて「マクロビオティックショップたちばなや」を経営。子育て奮闘中にマクロビオティックと出会う。現在は保育園給食のメニュー開発にも携わり、地域の子どもたちの育ちに関わっている。
※青森校の詳細はこちらへ

 

大島弘鼓

クッキングスクール リマ 名古屋校主宰

 

私のおすすめ本


ラブ、安堵、ピース
黒澤一樹著/アウルズ・エージェンシー


暑い夏もやっと終わりを告げ、食欲の秋、読書の秋となりました。ごはんと味噌汁が美味しい季節でもありますね。気候も良く、山の木々も美しく色づき始めるこの時期は、紅葉狩りやハイキング、 山登りに出かけたくなりますが、今年は三密を避けるため、出かけるのも憚られます。

そんな時期だからこそ、というわけではありませんが、マクロビオティックを習っている、マクロビオティックに関わっている方々に黒澤一樹さんが書かれた本書をご紹介します(現在は「マスターからの手紙」として再編集されています)。

帯にある「老子道徳経」は、、桜沢如一先生がご自身の著書「東洋医学の哲学」の中で、無双原理を読み解く上で読むことをすすめている本のひとつです。老子に関しては様々な本が出版されていますが、本書は超訳とあるだけあって現代風な解釈で丁寧で分かりやすいので、とても読みやすいです。

この本を読もうと思ったのは、黒澤一樹さん(またの名を雲黒斎さん)の本「あの世に聞いた、この世の仕組み」を以前読んで感動し、トークライブや講演会などに参加した際に新刊の情報を得たことがきっかけでした。

昨年マクロビオテックインストラクターの講師をお引き受けした時、「皆さんにマクロビオティックをお伝えするために、自分自身も原点に戻ろう」と、自宅にある桜沢先生の本を再読しました。

実は、桜沢先生の本を初めて読んだ時にあまりピンとこず、「読まないと…」と半ば強制的に読み進めたのですが、長年マクロビオティックをお伝えし、心の在り方の多くを学んだ後に再読してみたところ、ただただ感動! 哲学的でとても深い内容が多く、現代でも通用することばかりで驚きました。

本書を購入してすぐに読んだ時も「ふ〜ん」とわかったような、わからないような感じだったのですが、再読してみると東洋哲学のベースが手に取るように理解でき、目からウロコの心境でした。

歳を重ね、経験を積んだからこそ分かることもあるものです。

男であろうと女であろうと、人は心に「男の極」と「女の極」という2つの性質を兼ね備えている。

男の極は、世界を形作る能動性であり、女の極は、世界を受け止める寛容性だ。

この2つの性質が統合されて、はじめてバランスがとれる。

陰の極と陽の極、これらは相反しつつも、一方がなければもう一方も存在しない。双方の性質を受け入れてこそ、森羅万象とひとつになれる。

タオからひとつの「氣(流動)」が生じ、氣の性質から「陰陽」という2つの極が生まれた。

対極する「陰陽」は、新たに「均衡」を生み出し、その「均衡」をもとに万物が生まれた。

だから万物はみな、陰の極を背負い、陽の極を抱き、この2つの間に流れる氣によって調和がとられている。

 

玄米をよく噛んで甘味と旨味に到達するかのように、噛み砕くように読んでいくと東洋哲学の根底に流れる世界観を通してマクロビオティックの世界観も同時に見えてきます。

陰陽という捉え方は、料理に限らず生きているこの世界すべてにおいて存在しています。

マクロビオティックで陰陽の料理を習得し日々実践しつつ、陰陽という魔法のメガネをかければ、すべてにおいて俯瞰して物事を捉えることができ、楽に生きることができます。そして、陰陽を知れば、昨今のウイルス騒動や時代の移り変わりも、大まかな流れとして読み解くことができるのではないかと思います。

2500年前から伝わる東洋哲学に触れることで、桜沢先生が生涯をかけて伝えた無双原理の世界観がより身近に感じられるようになることでしょう。

あの世に聞いた、この世の仕組み
雲黒斎著/サンマーク出版

 

他にも、日本の神話の物語「古事記」をおすすめしたいです。

様々な種類の本が出ていますが、初心者におすすめなのは「まんが古事記」「古事記のものがたり」。あるイギリスの歴史学者は「神話を忘れた民族は100年以内に滅びる」と言っています。

「古事記」を読むと、日本で生まれたマクロビオティックはどのようなアイデンティティの上に成り立っているのかを知る手掛かりにもなりますし、流行り廃りが早い健康法の中で受け継がれてきた理由もおのずと分かってくるような気がします。

日常の喧騒を忘れ、ココロが穏やかになり、感覚が研ぎ澄まされる時間を大切にしたいですね。皆さんも本を読んで、ステキな「自分時間」を過ごしてみてはいかがでしょうか。

まんが古事記
ふわこういちろう著/講談社

古事記のものがたり
小林清明・宮崎みどり著/
サン・グリーン出版

 

おおしま ひろこ
クッキングスクール リマ 名古屋校主宰。本校では、マスターコース、インストラクター養成講座を担当。母の影響により、10代の頃より玄米菜食を実践。病院栄養士を経て、結婚、3人の子育てをしながら、従来の栄養学的な食生活と、子どもの頃から自宅で食べていたマクロビオティックの食生活をそれぞれ体験、実感してみた後、長年の経験をもとにマクロビオティック講師となり、夫とオーガニックショップ「自然食BIO」を開業。
※名古屋校の詳細はこちらへ


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