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『月刊マクロビオティック』2020年8月号おすすめ記事

桜沢如一の細菌・ウイルスの世界観

特集

マクロビオティック的 ウィズ・コロナ・ライフ2

私の新生活様式

 

新型コロナウイルスの影響により、多くの人が生活スタイルの変更を余儀なくされました。3密(密閉、密集、密接)を避けるため、行きたいところに自由に行けず、人との触れあいも気軽にできず、先の見えない不安にストレスを抱える毎日…。そんな中、マクロビオティックを実践している人たちはコロナ禍をどのように受け止め、どのように日々過ごしているのでしょうか? 今回の特集では、クッキングスクール リマ講師とインストラクターの方々からお話を伺いました。

※講師などが予防のために実践していることは、効果を保証するものではありませんので、あらかじめご了承ください

 

檜山 扶佐子

(クッキングスクール リマ講師・foo's cafe 檜氣オーナー)

 

A1:3月にクッキングスクール リマ休講の連絡を受け、経営しているカフェと自身の料理教室を休業。緊急事態宣言後もしばらくの間お店も休業することを決断しました。つまり、仕事がなくなったわけです。毎日をどう過ごすかを考え、この時期の過ごし方が大切であり、様々なことを見直す良い機会だと捉えました。

そこでまず始めたのがお店の大掃除。マクロビオティックでは「お掃除とは秩序をつけることである。そして秩序とは宇宙を模倣し、再現することにほかならない。料理と掃除は健康と幸福への王道である」と言われています。日々掃除は心がけていますが、忙しさゆえに隅々までは行き届かないのが現実…。そこで、普段できない冷蔵庫内やパントリー、流しの下、物置などを徹底的に掃除をし、鍋も磨きあげました。また、仕事モードをオフにし続けないために日曜以外はいつも通りに朝から出勤し、午前中は掃除、午後は書類作成や文書整理、思考の時間として自分なりの秩序を崩さないよう意識して過ごしました。

食品や日用品を扱うお店以外がほとんど開いていなかったので、外食やお茶など不必要な外出はせず、家族以外の方と直に話す機会をなくし、犬の散歩以外は店と家の往復のみ。まさに「おこもり生活」そのものでした。また、免疫力を上げること、つまり「陰陽バランス」を整えるためのマクロビオティック的食事と生活法はとても重要だと改めて意識しました。

A2: 緊急事態宣言解除後、6月からカフェと料理教室を再開しました。

カフェは3密を避けるために完全予約制とし、間隔を空けて座れるよう人数調整をしたため定員は以前の半分になりました。消毒液を置き、カウンターにはアクリル板。レジ前にもビニールを下げて飛沫感染防止の対策。お客様がお帰りになった後はテーブルなどを除菌。料理教室も定員を半分
に減らし、1クラスを2クラスに分けることにしました。公衆衛生上の観点はもちろんのこと、できる限り対策をすることで皆様に安心していただくことが大切だと考えます。

私生活では人中に出る時はマスクを着用し、家族以外の方とは距離をとって話す、手洗いを念入りにするなど、一般的に推奨されていることを実践しています。

しかし大変な時代になりました。感染防止のため、他人に近寄ってはいけない。触れ合ってはいけない。近くで話してはいけない。温もりを感じる(求める)ことのできない寂しさや不安、ストレス。感染者を誹謗中傷する人がいることも憂慮しなくてはなりません。こういう時代こそマクロビオティックの神髄である「調和」や「大きな視野で観る」ことが大切だと思います。

人間の力ではどうすることもできない物事があることを今回のウイルスから学んでいます。日々のささやかな喜びに目を向け、生かされていることへ感謝を捧げ、目に見えないウイルスに対する恐れに目に見える笑顔や行動、言葉で温もりや温かさを届けられたら素敵ですね。

 

ひやま ふさこ
料理研究家、食生活アドバイザー、国際中医薬膳師。出産を機に食の安全や自然療法に興味を持つようになり、そ
の後マクロビオティックと出会う。クッキングスクール リマを卒業後、専任講師となる。その後、北京中医大学日本校にて中医薬膳を学び、国際中医薬膳師の資格を取得。2014年11月に西船橋にfoo's cafe 檜氣をオープン。

 

 

助川 ひろこ

(クッキングスクール リマ講師・日立校主宰)

 

A1: 大きく変わったのは、パソコンやスマホに向き合う時間が一日のほとんどを占めるようになったことでした。

そのほか、自粛期間中は料理教室の連絡や自身のカフェ関連の連絡も必然的にそれらの機器類を通すことになり、
やり取りをしていると1日がアッという間に終わってしまうという日々を過ごしました。おそらく私だけでなく、多くの皆さんが同じような生活をされていたと思います。じっとしているだけで、肉体的な負荷をかけているわけでもないのに結構疲れるものですね。WEBは便利な反面、表情がよくわからず必要以上に緊張してしまうのが疲労の原因のひとつだと感じました。また、椅子に座っている時間が長いので
体のむくみを感じました。

不安が大きくなる報道ばかりで、今後自分はどのように健康を維持しながら料理教室やカフェの経営、研究を続けていけばよいのか…と、考ずにはいられない日々でした。

A2:緊急事態宣言が解除されてもパソコンに向き合う時間が減らず、体を動かす機会も少ないままです。料理教室の生徒さんやカフェに来られるお客様に自粛中の食生活や体調を伺うと、「お腹が空いていないのに食べてしまった」「昼からアルコールを飲んでしまった」「健康に良いと思い生野菜サラダをたくさん食べたら体が冷えた」「むくみがひどくなった」などの声を多く耳にしました。テイクアウトや通販の利用が増えていることから生活習慣病が増加するのではと懸念しています。

医学雑誌「THELANSET」が、「1990年〜2017年の195ヵ国における食事リスクの健康影響、グローバル疾病負担調査の体系的分析」と題した研究結果を発表しています。それによれば、5人に1人は不健康な食事によって死亡しているそうです。そのため、生産から消費までグローバルな改善が急務であると警告しています。消費者だけに訴えかけていては健康的な食生活の実現が難しいということを意味しています。

食べるもので体が作られることは、どんなに世の中が変わっても変わることのない事実です。さらに、不健康な動物性食品(例:赤身の肉や加工肉)から健康的な植物性食品(例:全粒穀物、野菜、果物)への食事の移行は、温室効果ガスの排出量減少に関連している可能性があると報告しています。

To food providers around the world. Let's aim to create foods that are useful for maintaining health while protecting the global environment.
( 世界中の食品提供者の皆さん、地球環境を守りながら健康維持に役立つ食品づくりを目指しましょう)

To consumers around the world, Please practice a proper diet that can activate the autophagy function, which is said to be related to immunity.
(世界中の消費者のみなさん、免疫に関係すると言われているオートファジー機能を活性化させる適切な食生活を実践してください)

最後に、炒り玄米の小豆粥(水は10倍にしています)「おめでとう」を毎日1食、大根玄米チャーハンを週に数回食べることが私の新生活習慣になりました。体がスッキリするのでとても気に入っています。

 

すけがわ ひろこ
管理栄養士、食物健康科学士(修士)。茨城キリスト教大学兼任講師、いばらき健康推進外食アドバイザー。1Dayファスティングインストラクター。リマ認定インストラクター、メディカルシェフを取得後、クッキングスクール リマ姉妹校認定講師となる。現在、筑波大学大学院後期博士課程に在籍し、玄米の新規食品開発に関する研究を行っている。

 

 

志々目 悦子

(クッキングスクール リマ講師)

 

A1: 新型コロナウイルスが世界中に広がってからも、以前と変わらない生活を送っていました。運動不足にならないように朝は体操をし、ほぼ毎日散歩をして桜、薔薇、クレマチス、ツツジ、紫陽花などを観て楽しんでいました。

食事もあまり変わらず、一日に一度は玄米又は分搗き米、味噌汁、漬け物、梅干し、葛を摂っていました。あとは季節のものを色々と。

ちょうど時期でもあったので、例年通り梅干しとらっきょうを漬け、梅酒を作ったりもしました。甘酒は麹から自分で作り、フルーツを添えてデザート代わりに食べています。玄米フレークなどを添えても美味しいです。塩麹も塩の量を変えると味わいが違うので、それも楽しんでいます。

その他には、以前から興味があった麹作りのオンライン講座を受講しました。ZOOMでの受講だったので、最初は戸惑いました。オンライン講座の良いところは距離の壁がなくなること。海外からの受講者が何人かいらっしゃいました。講座内容は凝縮したものになります。質問はできますが、内容を良く考えてからになるので話が逸れることがなくなります。

残念なのは、麹の香り、材料の触感などが伝わらないこと、雑談から思いがけない情報を得られないこと、横のつながりができないことでした。

A2:ウイルスも麹菌などの菌類も肉眼では見えません。私たちの皮膚は常在菌で守られ、腸内細菌は私たちの健康を守ってくれています。麹菌からは、それなくして日本の食文化が語れないほどの恩恵を受けています。有用な微生物、私たちに害を及ぼすウイルス、それぞれと上手な付き合い方を模索していかなくてはならないのでしょう。

コロナ後も、これほど世界がグローバル化して人の動きも活発になっていると新たな感染症を意識して生活することが必要だと思います。

これまでは旅行でその土地の風景を楽しんだり、歴史的な建物を訪れたりしたいと思っても、「これが美味しいですよ」「お土産にこれはどうですか」と消費を煽るような風潮があったと思います。もちろん、その土地の食べ物を楽しんだり、民芸品を買うのも旅の楽しみのひとつですが、少し行き過ぎのように感じていました。

それらを含め、コロナ禍が様々な物事を一旦立ち止まって考えるよい時間になったのではないかと感じています。新型コロナウイルス収束後の生活がどう変わって行くのか楽しみな反面、オンライン化が進み過ぎるのではないかと少しの不安もあります。足を地につけて、必要なこと、不要なことを良く見ながら日々過ごしていきたいと思っています。

 

ししめ えつこ
アシスタント、認定インストラクター(第1期生)を経て、クッキングスクールリマ講師となる。インストラクターとしてはクッキングスクール リマでの初心者向け講座や、自然食品店での料理教室などを担当し、経験が豊富。

 


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