日本CI協会はマクロビオティックの創始者桜沢如一によって創設された日本で最も歴史のあるマクロビオティックの普及団体です。

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『月刊マクロビオティック』2020年新年号おすすめ記事

新春企画 講師座談会

クッキングスクール リマの役割

座談会メンバー(敬称略):岡田英貞(クッキングスクール リマ校長) 角元康代(講師) 
森騰廣(専任講師) 大島弘鼓(名古屋校主宰・講師) 高桑智雄(桜沢資料室室長・講師)

 

リマで学ぶメリット

 

高桑:全体のマクロビオティックの現状や歴史を伝えられるところですね。

森:もうひとつリマのいいところは、週1回で通うデイクラスがあることなんですよね。桜沢里真先生は「この食事を続けると、3ヵ月で体が変りますよ」と言っていましたね。デイクラスは週1回約3ヵ月間通ってもらう日程なので、体の変化が分かりやすいんじゃないかと思います。

高桑:生活に組み込まれる、ということですね。だから、その意図を伝えることが大切ですね。

森:そうです。家でキチンと食べている人は体の変化がわかるけど、ウィークエンドクラスで来た時だけ食べる方は分かりにくいかもしれませんね。

高桑:ウィークエンドクラスは遠方の方のためだったり、短期間に学びたい方のためだったんですが、今はウィークエンドクラスの方が多くなっていますよね。

角元:私はベーシックUを担当していますが、どのクラスから来た方にも「玄米はうまく炊けていますか?」と訊いているんです。そうするとだいたい「毎日食べています」と言ってくださるので、ベーシックTの講師の方々が「玄米と味噌汁を食べましょう」と言ってくださっているんですね。

角元康代講師

角元康代講師

 

2020年や今後に向けて

 

森:私はマクロビオティックの本家であるクッキングスクール リマの伝統を粛々とそのまま伝えていきたいと思います。ただ、時代の流れを見ながらですが、そんなに変わることはないです。続けることが一番大切ですから。それから、講師側が結束することが大切ですね。

角元:私も同じです。毎回生徒さんが受講してくれて「楽しかったし得るものがあった。リマに来てホッとした」と言ってくれる。そういう講義をしたいですね。大きくは変わらないです。

高桑:基本的には時代に惑わされずに粛々とやっていくのが我々の使命だと思っています。激動の時代だからこそマクロビオティックを知っているとうまく乗り切れたり、楽しく生きていくヒントがたくさんあるので「マクロビオティックって楽しいな」というのを伝えていきたいと思います。

大島:目の前の生徒さん一人ひとりを大事にしていきたいと思ってますし、マクロビオティックの理念を根気よく伝えていきたいと思います。「習ってよかった」と言ってくれる人を一人ずつ増やしていけば、それが遠回りのようで実は近道なんじゃないかなと思っています。

岡田:2020年にこだわって言えば、インバウンドで外国人観光客が増加しているということで、ベジタリアンに対しての社会の概念や通念が少しずつ変容しているような気がしますね。居酒屋でも「ベジタリアンメニューあります」みたいなことをやっています。かつてはベジタリアンというと変り者のように見られていましたが、ベジタリアンという人がいても、奇異なものでなく身近に捉えてもらえつつあるような気がします。
 当校もそういうことを察知して「マクロビオティックって楽しいですよ」と外に発信できるようなことをみんなで考えていくのがいいのではと思います。特に、一般の人にオープンにしている講座をさらに強化して発信力を高めていくことに、チャンスがある気がします。

岡田英貞校長

岡田英貞校長

 

クッキングスクール リマの社会的な使命や役割

 

高桑:この社会で生きづらくて行き場所がない方が、リマと出合ってまた社会で活躍できるような、リマはそういう場所であってほしいと思っています。
 それから、マクロビオティックにならざるを得ない時代が来ると予想されます。たとえばパンダはもともと肉食だったのが環境に対応するために草食になったと言われていますが、今の海や動物の汚染など環境の変化を考えると、穀物や野菜しか食べられない時代が来る可能性もあります。そういう状況の中でこそ楽しく健康的な人生を築いていく、というのはマクロビオティックの専売特許ですから、我々がやる仕事が増えてくるのではないかと思っています。

角元:ご飯食べて、マクロビオティックの理論がわかれば、自分の居場所が自分で見つけられる、ということではないかな、と思うんです。誰かが何かしてくれるではなくて、自分のことを見つめられる、そういうリマの役割ってすごくありがたいんじゃないかなと思います。
 リマは、かっこいい言葉で言えば「体が元気になるとともに心が健やかになる場所」別の言葉で言えば「自分の居場所も自分の生き方もキチンとみつけられる場所」ということですね。

森:社会がマクロビオティックを求めてくる時代が来るんじゃないか、と思っています。温暖化であれプラスチック問題であれ、人口増加であれ、それが極まったらこちらに来るのではないかなと思います。だから、やるべきことをやるだけです。ただ、我々の代ではその時は来ないでしょうから、次の代、またその次の代に伝えていかないといけないですね。

大島:中心軸なんですよね。中庸にするのは「自分の中心軸を調える」ということなんです。いつも「マクロビオティックで自分の中心軸を調えてください」と言っているのですが「これがいいかも」「あれがいいかも」とブレますよね。陰陽は二元論だけど中心があるんです。日本には中心軸を調えるものがたくさんあって、「道」と付くものがそうです。柔道、剣道、書道、華道とか。マクロビオティックは、それを食事で教えているんです。
 みんな何かが足りなくて、それを求めてなんとなく来ているのだけれど、それがモヤモヤしているんです。ですから「あなたがしっかり自分の中心軸を作れたら、どんなあなたでも大丈夫」というのをマクロビオティックを通して伝えたいです。その世界が広がれば、まず自分が幸せになって、家庭が幸せになって、村が幸せになって、幸せが広がって精神文化になっていく、ということをいつも思っています。

岡田:私なりの問題意識ですが、リマにも関係がある2025年問題ですね。1947〜1949年くらいに生まれた団塊の世代の方々が800万人いるといわれていますが、とうとう75歳を迎えて後期高齢者になるんです。当然これまでの方がいますので、後期高齢者の方が2200万人になるといわれています。これは日本の人口の1/4、つまり4人に1人が後期高齢者という恐ろしい時代になるわけです。
 当然、みなさん医者にかかるでしょうし、介護も必要になる。社会保障に関わるお金が大変な勢いで増えるということです。一説によると、社会保障の自治体交付金が150兆円になって今の25%アップ、医療費、福祉費に関しては現状の35%アップという予測が出ています。そうするとどうなるか。それを支える人たち(お金を稼いで税金を払ってくれる年齢層)が現在の6500万人から6000万人に、約10%減るんです。当然、保険制度の見直しであるとか、自己負担額の増加とか恐ろしい話がでてくるわけです。ということは、一人ひとりが自分の健康は自分で守るという意識を持って、そういう費用を圧縮する努力をしないと社会の制度の破綻に繋がりかねない、ということですね。
 一人ひとりが日常の生活の中で自分の食生活、あるいは生き方を捉えて、良い方向に持っていく、そういう努力をしなくてはいけない時代が本当に来ていると思っていますし、そういう時にクッキングスクール リマが果たせる役割があってしかるべきだと思っています。

講師の方々がどのような思いでマクロビオティックを伝えているのかが分かる座談会となりました。
 これからも皆様と一緒に歩み、生徒さんやそのご家族の体と心の健康のために、時代の変化に対応しながらマクロビオティックをお伝えしていきます。2020年もよろしくお願いします。

 

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