日本CI協会はマクロビオティックの創始者桜沢如一によって創設された日本で最も歴史のあるマクロビオティックの普及団体です。

home クッキングスクール イベントのご案内 書籍紹介 ショップ・レストラン情報 リンク アクセス お問い合せ

活動と入会案内

■協会からのごあいさつ
■概要
■理念
■沿革
■『入会のご案内』
■マクロビオティックとは
・辞書で引くと・・・
・桜沢如一・桜沢里真
・コラム
■研修制度

スタートセミナー日程



健康・病院案内

■健康相談
■定期健康講座
■病院案内

月刊マクロビオティック
食養生や料理レシピなど最新情報が満載です。

■最新号目次
■ご入会の案内
■図書館


マクロビオティックWeb

マクロビオティックWeb

マクロビオティック商品の商社オーサワ

マクロビオティック商品の商社オーサワ

リマネットショップ

 

 
 
Home月刊マクロビオティック > 抜粋記事〜今月のおすすめ記事

『月刊マクロビオティック』5月号おすすめ記事

ヘアメイクサロン「creme volant」冨田泰三氏特別インタビュー

髪や肌を美しくするには良い食べ物を食べること

 

 東京・恵比寿。このエリアはお洒落な店が多く、美容サロンも例外ではありません。
 激戦区と言われている恵比寿で23年もの長い間サロンを経営し、今も東京だけではなく全国から多くのリピーターが通い、支持を集めている「creme volant(クレームヴォラン)」。サロンの名前の意味を代表の冨田泰三さんにお聞きしたところ、「クリーム色の羽根」というフランス語とのこと。名前を決める時にモチーフが欲しいと思案していた時、何処からか羽根が飛んできて目の前に落ちたのだそう。パリに留学していたこともあるフランス好きな冨田さんは、店の壁の色をクロード・モネの家のキッチンの色(クリーム色)と同じにするほどで、小物や装飾物も含め、パリのお洒落なアパルトマンにいるような雰囲気を感じることができる店内です(モネ好きな人はトイレは必見です!)。
 髪を触り始めて35年。延べ16万人の髪と肌を見てきた冨田さん。外面的な美しさだけではなく、「健康を内
側からも観る」という冨田さんの視点はどのようなものなのでしょうか?

編集部

 

情報化時代と健康

 

編集部:冨田さんにお話を伺えるのをとても楽しみにしていました。美容師でありながら、冨田さんはマクロビオティックや東洋医学のことも深く理解されていますね。

冨田泰三氏(以下、冨田):僕はもともと漢方とか自然派的思考があり、人の精神面とか内側にあるものにも関心がありました。サロンはいつも人と接して会話もしているので、どうしても心理学というか、精神性の方向に行きますね。基本は美容師としてその人を美しくしたいという気持ちがとってもあるけれども、心理的な面など精神的なことにもすごく興味があるので、最近は外面だけではなく内面からの美しさを引き出すアプローチをするように心がけています。

編集部:先ほど東洋医学的なページ数がとっても多い本を見せていただきましたが、日頃、いろいろな勉強をされているのですね。

冨田:この本は陰陽の考え方や五行のことも詳しく書かれていてとても勉強になります。僕は好きになると勉強するタイプなので、こういった本でも集中して読みます。あと映画も大好きで、今の流行や時代背景を知る上でも必要です。毎年50〜60本は必ず観ていますね。

編集部:毎日、髪を切りながらお客様とお話することは大変なのでは?

冨田:お客様と一対一でお話しながら髪を触っていると、「ここだけの話」みたいな、仕事の専門職ならではのすごい話をしてくれるときがあります。もちろんそんな特別な話は僕の心の中に仕舞っていますが、お客様が僕に心を開いてくれているのを感じるととっても嬉しい。「その人の中に入り込む」が今の僕のテーマかな。

編集部: 確かにこの椅子に座った瞬間、「なんか落ち着く」という感覚があります。

冨田:そう言ってもらえると本当に嬉しい。前からお客様に落ち着いてもらうことを目指してきたから、長い経験の中で自然と身に付いてきたのも嬉しいですね。子ども時代からの友達にも「昔から何でもアドバイスしていたよね。今も髪を切ってもらっているけど、なんかカウンセラーみたい」なんて言われるので、素地があったのかもしれません。

編集部:昔と今で比較して「変わった」と感じることはありますか?

冨田:ここ10年位はすごく変わったと思う。ヘアスタイルを決めるにしても以前は雑誌の切り抜きを持って来ていたけど、今はスマホの画面を見せてオーダーする。また、恵比寿近隣のレストラン情報なども「どこかおいしい店教えて?」じゃなくて、「この店おいしいよ」って逆に教えてもらっている。
 情報があり過ぎてなんか振り回されているっていうのかな。僕自身も情報に振り回されそうに感じるときは、自然を感じたり土を触ったりするようにしている。
 でも、情報化時代の流れが大きくなっていて全体的には逆らえないのも確か。そういうのがものすごく恐いと思っている。
 なんか人間が本来持っているセンサーみたいなものが崩されているようで嫌な感覚です。このサロンに来る常連のお客様はきっと僕のそんな感じに共鳴していると思う。類は友を呼ぶみたいな( 笑)。

 

体に現れる体調

 

編集部:食べものと髪と肌の関係について聞かせてください。

冨田:とっても深く関わっています。それは僕の経験上よく分かります。男性のお客様を例にすると、その方は短髪で頭皮に赤いボツボツしたものがあって、口臭もちょっと気になるお客様でした。その方はきっと内臓に負担がかかる食生活をしていると思いましたが僕からは何も言いませんでした。その方はジムのトレーナーからアドバイスを受けたらしく、肉や油物を控える食生活にしたと話してくれて、その結果、頭皮のボツボツがなくなっていました。
 髪が短いと分かりやすいけど、長い髪の場合でもスライスっていうブロッキングするとき(パーマによくする方法)頭皮が見えるので、肌が荒れていたり、油分が頭皮に出ていることは分かります。頭皮は毛細血管がすごく集まっているところなので、自分自身だとなかなか見ることができないですけど、とても体調が分かりやすいところだと思います。

編集部:そうですね、なかなか頭皮は自分では見られないですね。

冨田:お坊さんの頭が分かりやすいですね。昔からのしっかりとした精進料理を食べているお坊さんの頭はとてもきれいです。ということは、「腸内環境が良いのかな?」と、ものすごく感じます。
 腸内環境を良くすれば、肌や髪に必要な栄養素を吸収しやすくなり、血行が良くなります。それがきれいな肌、髪、爪の成長サイクルをより良い方向にします。さらには体全体のバランスを整えてくれるのでアンチエイジングも期待できます。

編集部:やはり腸内環境が大事なのですね。白髪についてはいかがですか?

冨田:昔は白髪染めのCMに出ていた女優さんは八千草薫さんなど相応の年代の方でしたが、今は藤原紀香さんなど40代の方ですよね。白髪の対象がどんどん若年化していってる。薄毛も白髪と同じく若年化している。僕はそれは今の食生活の表れだと思っています。今の日本はなんでもすぐに食べることができる環境ですよね。とても危険だと思っています。

編集部:現代の食生活は脂質の摂り過ぎが問題と言われています。

冨田:その通りだと思います。脂質の摂り過ぎもそうだけど、質も問題。コンビニでチキンとかいつでも手軽に買える、そういうのはすぐ髪に出ます。マーガリンなどのトランス脂肪酸がいけないとか、オメガ3脂肪酸を含む亜麻仁油は体に良いとかの知識は持っているけれど日常的に実践できているかどうかは疑問です。
 食に関する情報があり過ぎて頭の中が混乱しているのかなとも思いますね。特に脂質については質の良いものを上手に摂ってほしい。

編集部:見ていて分かるのですか?

冨田:最初はなかなか分からないけど、2回目、3回目になると髪を触れただけですぐ分かります。髪は十人十色。太さ、色、ツヤ、硬さ、水分や油分などで、その人が今どんな健康状態なのか、どんな心理状態なのか、憶測を図ることができます。数回触っている髪は「あっ、この人疲れてる。睡眠不足かな?」とか「栄養が足りていないのかな?」「ストレスが多いな」などを感じます。これは肌の状態も同じ。実際、本人に聞くと大抵当たっていることが多い。それとフケが出ていたりとか、目の色にも出るので、目はよく見るようにしています。

編集部:すごいですね。まるで望診しているみたいです。冨田さんはお客様のどこを一番見ているのですか?

冨田:どこをではなく、無意識のうちに全体を見て感じています。髪型ももちろん見るけど、表情や顔色、ファッション、動き方など全体のバランスかな。まれにこの人は美容院じゃなくて病院に行った方がいいというときもありますよ( 笑)。

編集部:全体のバランスを見ているのですね。

冨田:それから、震災など大きな自然災害があったときも髪に出ますね。直接被害に遭ってはいないけれども、何かしら不安になるじゃないですか。あと、猛暑とか豪雨とか異常気象も多くなったせいか、髪のパサつきや頭皮の荒れなども多くみられるようになりました。これは自分自身では感じないかもしれませんが、長年触っていると、そんなことも分かることがあります。

 

【1】【2】【次のページ】

ご購読