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『月刊マクロビオティック』10月号おすすめ記事

【11月19日開催】 第11回マクロビオティック医学シンポジウム事前対談

玄米と大麦で腸内環境を調える!

青江 誠一郎(大妻女子大学 家政学部 学部長 教授)

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勝又靖彦(日本CI協会 会長)


 平成29年11月19日(日)、AP西新宿で第11回「マクロビオティック医学シンポジウム」を開催します。今回のテーマは前回に続き、腸内フローラです。食物繊維研究の第一人者である大妻女子大学 家政学部 学部長の青江誠一郎教授をお迎えして、食物繊維が腸や体全体にどのような役割を果たしているかをお話いただきます。
 今回はシンポジウム事前対談として、青江先生から食物繊維についてお話を伺いました。

 

 

大麦は食物繊維の多い特異な穀物 

勝又靖彦(以下、勝又):渡邊昌先生( 生命科学振興会 理事長)とのご縁から交流が始まり、各界で活躍されている医学者の方や栄養学者の方などをお招きしてシンポジウムを開催してきました。前回は、内藤裕二先生( 京都府立医科大学 消化器内科准教授)に腸内フローラをテーマにお話いただき大変評判が良かったのです。そこで、腸内環境といえば食物繊維が重要。食物繊維研究の第一人者といえば青江先生ということで、ご講演いただけることを大変光栄に思っております。
 青江先生にお会いするというので、最近は玄米に大麦を混ぜたものを食べているのですが、とても美味しいですね。

青江誠一郎教授(以下、青江):それはとてもよかったです。

勝又:マクロビオティック料理では海藻をよく使いますが、海藻を調べると水溶性食物繊維と不溶性食物繊維が食品分析表に記載されていませんね。

青江:海藻類はネバネバしていて分離できないので、分析できないのです。あまりにもネバネバが強過ぎて、水溶
性食物繊維が不溶性食物繊維を包み込んで離さないのです。

勝又:そうなのですね。食物繊維は実際に多いのでしょうか?

青江:とても多いです。実は海藻の食物繊維を腸内細菌が利用できるのは日本人だけです。海外の方は海藻を食べてもそのまま便として出てしまいます。腸内細菌が違うのですね。

勝又:青江先生ははじめから食物繊維の研究をされていたのでしょうか?

青江:私の指導教員が米、特に玄米の米糠の食物繊維の研究をしていました。そこからだんだん麦などが加わり、
今は穀物全体の研究をしています。

勝又:食物繊維というのは玄米の糠のように外側にあるものだと思っていましたが、大麦の場合は中の胚乳の部分
にあるそうですね。

青江: 特異な例で他にはないです。大麦は外側を削っても食物繊維が残っている非常に珍しい穀物です。

勝又:マクロビオティックでは一物全体という考え方があります。青江先生が糖質と食物繊維は一緒に摂らなければ
いけないと言っていたことに興味を持ちました。別々と一緒では違いますか?

青江:複合炭水化物という概念なのですが、デンプンに食物繊維が絡まっていると、消化吸収の過程で全然違って
きます。よく噛んで食べるのが良くて、血糖値の上がり方は緩やかです。一緒に摂るほうがいいです。

勝又:玄米の食物繊維は0・7%くらいは入っていますよね?

青江:もともと日本人はお米から食物繊維を摂っていますから、それが玄米になることで今の数倍も増えるので、非常に良いことです。

勝又:日本人のDNAはお米から食物繊維を摂る記憶を持っていますから、伝統は大事にしたほうがいいですね。今、日本人の食物繊維の摂取は少ないですか?

青江:一日当たり4〜5g足りないですね。米離れで食物繊維が減っているので、まずは「お米をきちんと食べましょう」から始め、お米よりも食物繊維の多いもの、麦や玄米、全粒小麦が重要だと考えています。世界ではそれが主流なのです。

 

玄米はホールグレイン

勝又:腸内環境では善玉菌2、悪玉菌1、日和見菌7のバランスがいいと言われていますが、悪玉菌を全部やっつければいい、というわけではないですよね。

青江:特定の菌が増えるのはあまりよくないですね。やはりバランスですね。

勝又:青江先生のお考えでは、日々の食生活の中で、主食であるお米から食物繊維を摂るために、大麦を混ぜて
食べる食習慣を広げたいということですね。渡邊先生も厚生労働省が国民へ「玄米を食べなさい」と言ってほしいとおっしゃっていますが、なかなか言ってもらえないんですよね。

青江:お米離れを戻しましょう。食物繊維の摂取量を上げましょう。その時に玄米のほうがもっと効果的というのは素晴らしいですね。それに腸内細菌のことや疾病との関係などのエビデンスがあればかなり有力です。

勝又:食物繊維のことは青江先生や内藤先生の研究で、かなり認知度が上がっていますので、そろそろ厚生労働
省が国として指導して欲しいですね。

青江:そうですね。ところで、玄米は全粒穀物と言えるのですか?

勝又:はい、全粒穀物です。

青江:大麦は残念ながら全粒穀物ではないのです。世界では「ホールグレイン( =全粒穀物)を食べましょう」と言っています。日本の全粒穀物は玄米だと言うと、世界と調和して国も動く可能性があります。

勝又:大麦の場合は全粒では食べられないのですか?

青江:大麦は通常搗精(とうせい)して6割くらいにして食べますから、全粒穀物には入らないのです。世界ではホールグレインを一日何皿も食べないといけないと言っていますので、日本もいずれは全粒穀物を食生活に取り入れましょうということになってくると思います。その時に日本の全粒穀物は玄米ということがクローズアップされるかもしれないですね。

 

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※この記事は「月刊マクロビオティック」で連載しています。