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『月刊マクロビオティック』12月号おすすめ記事

川嶋朗特別講演会レポート

医師が語るマクロビオティック

主催:日本CI協会
協賛:株式会社ビーアンドエス・コーポレーション、海の精株式会社、オーサワジャパン株式会社

 今年は川嶋朗先生の特別講演会を全国4会場で開催しました。のべ約250名の方にご来場いただき、ご好評の声をたくさんいただきました。川嶋先生はマクロビオティックを深く理解され、診察にあたっている医師です。現場での経験から、多くの実例のお話をしていただきました。川嶋先生は北海道大学ご出身ですが、実は東京の下町生まれ。江戸っ子だからこその歯に衣着せぬ小気味良い話し方は、受講者の皆さんの心に響いたようです。4回の特別講演の内容をまとめましたのでご報告いたします。ご都合により会場で聴講できなかった方もどうぞご参考になさってください。また、聴講された方は川嶋先生の話を思い出していただければ幸いです。

 

@ 風邪の常識・非常識

 現代人が常識だと思っているものは、大抵のものが間違いです。薬を使うと返って長引く。西洋医学では風邪は治せません。
 現代人は安易に薬を使ってしまうことが多いのですが、「人が持つ自然治癒力で治すのが一番早く治る」ということです。風邪で抗生物質を出す病院も要注意です。風邪に抗生物質は効果がないそうです。

A お任せ医療

 自分でどうしたいのか決められず、医者に頼る日本人の気質を指摘します。もしも病院に行かなければならない時のためにも、医療のことも医者の『〜しなければならない』という言葉は価値観の押しつけで、「決めるのはあくまで患者自身」とバッサリ。しかし、医者にそう言わせているのは、患者にも責任があると釘を刺します。

B エクスキューズ医療

 他では聞けない日本の医療の実態の話です。風邪に抗生物質を出す、ちょっとしたことでCTやMRI検査をするなどの行為のほとんどは、医者の「念のため」であること。また、それは判断する能力がない医者が行うことであると指摘します。

C いざという時の医者

 病院で処方された薬を約15年間も服用していない患者さんの話。そのことをその医者に言えない患者さん。「気
難しい医者だから、いざという時に診てもらえないと困るから」とのこと。
 川嶋先生は「そんな医者はいざという時に診てくれるはずがない。診てもらう側も面倒だから身近なところで済まそうとしている」とビシっと言います。
 さらに、飲んでいなかった薬について触れます。後期高齢者のその方は自己負担が少なく、大半は国が負担してい
ることや、そういう飲まれない薬がたくさんあり、国の医療費を増やしていることにまで話は及びました。

D 日本の医療費について

 メタボ健診が始まり、減るはずの医療費が更に増えたことを指摘します。日本の医療費はもはや税収を上回り借金をしている。つまり日本は、稼いだお金を医療費にすべて使い、その他の生活費は子どもや孫のクレジットカードで賄っている、と家庭に例えます。
 医療費を減らすためには、医者に行かない、行かなくていいように病気にならないことと訴えます。

E 予防の「あい・う・え・お」

 川嶋先生が提唱する「病気にならない方法」は「あい・う・え・お」です。「あい」は愛、「う」は運動、「え」は栄養(食事)、「お」は温活です。
 運動は自分で少しキツイくらいが望ましい。やり過ぎは活性酸素を発生させて逆効果です。キツイ程度は人それぞれなので、ご自身で体感してみてください。運動習慣がない方へのアドバイスは、日常生活でも階段を使う。洗濯物は1回1回しゃがんで取って干す。電車やバスでは座らない。座ってしまったら膝をつけるなど、身近な方法を提案しています。
 温活とは、川嶋先生が勧めている「体を温めること」です。現代人の身体、特に若い人たちが冷えています。体温が低く、熱の産生がうまく機能していません。

F マクガバンレポート

 アメリカ上院が1977年にマクガバンレポートを発表し、国をあげて食の改善に取り組んだ結果、がんや糖尿病の死亡率が下がり、逆に日本は上がっていることを指摘します。
 どうして日本は死亡率が下がらないのか。アメリカはこのレポートによって食事摂取バランスを国民に示し、食事指導を行った結果、がんや糖尿病などの疾患による死亡率が下がり始め、発症率まで下がっています。
 その頃の日本はどうだったのでしょうか。大手ファストフード店が日本に上陸し、飽食の時代に入り、がんや糖尿病などの死亡率がますます上がっています。
 マクガバンレポートの最後に「理想的な食事は元禄以前の日本の食事」と記されていたにも関わらず、日本人は元の生活には戻れなかった結果、がんや糖尿病が増え続けています。

G 食事療法

 糖質制限やゲルソン療法などの食事療法について、良い面だけが注目されますが、問題点にも言及されます。メディアが一面だけを報じていることにも苦言を呈します。

 

 

 

H マクロビオティックは正しいか?

 健康の維持・増進、病気の予防のため、健康で長生きしたい人にとっては良い食事法です。
 ただし、食事だけでは健康に長生きできません。寝たきりになりたくなかったら運動と温活が大切です。スポーツ選手に短命の方が多いのは、生き方が違うためです。彼らは人々に感動を与えるために命を削っているのです。

I QODとエンディングノート

 人間の死亡率は100%。死に方を考え、死ぬ時に悔いが最小限になるように目標を決めて生きることを「QOD(クオリティ・オブ・デス)」と提唱します。また、もし倒れた時にどんな治療を受けたいのか(または受けないのか)をしっかりと自分の意思を文書で残しておけば、愛する家族に迷惑をかけない、とエンディングノートの作成を提案します。

J 「あい」の話

 「人の身体の約60%は水です」と前置きをした上で「水からの伝言」という本から、水の結晶をスライドで見せます。各地の水道水、湧き水、日本に限らず世界各地の水の形です。さらに音楽を聞かせた水、蓮の花の写真の上に置いた水、「愛・感謝」「ありがとう」などの言葉を貼った水、それぞれの結晶の形を見せます。結晶は様々な形をしています。皆さん、不思議そうにご覧になっていました。
 その上で「意識をどのように持って、身体の中の60%の水をどのような形でありたいかを考えて、運動や温活をして正しい食をすれば、間違いなく病気の予防ができると思います」との言葉に、会場の皆さんは大きく頷きました。

 最後に川嶋先生は、「皆さんは日本の健康の一役を担っているので、ますます食の運動を続けて欲しいと思います。私は皆さんが健康になって失業を願う医者です」と締めくくりました。途中休憩、講演後の質疑応答を含めて2時間半以上ありましたが、ご参加の皆さんは最後まで熱心に話に聴き入り、最後は大きな拍手で閉会となりました。

渡邉 昌

川嶋 朗/かわしま あきら

医学博士、医師。元・東京女子医科大学附属青山自然医療研究所クリニック所長。2014
年4月より現職。様々な代替・伝統医療を取り入れ西洋医学と統合した医療を担う。西洋医学の専門は腎臓病、膠原病、高血圧など。主な著書:『心もからだも「冷え」が万病のもと』、『人が死ぬときに後悔する34 のリスト』、『病気の9割は「あ・い・う・え・お」で防げ!』など多数。

 

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※この記事は「月刊マクロビオティック」で連載しています。