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『月刊マクロビオティック』6月号おすすめ記事

【特別対談】自分自身で健康になるために

桐生断食道場 道場長 藤野 幾三 × 日本CI協会会長 勝又靖彦

 今回の対談は群馬県にある「桐生断食道場」にて、道場長の藤野さんにお話しを伺いました。
訪れたのは2月でしたが、日差しが暖かい日でした。対談前に、藤野道場長お手製のほうとうや、モチモチの玄米ご飯をいただきました。自前の農場で採れた自然栽培の野菜を使ったほうとうはとても美味しく、身体が温まりました。
 また、裏山を散歩して、自然豊かな場所に道場があることを知りました。道場は大きく、屋内は広くて掃除が行き届いていたのが印象的でした。

 

熱海断食道場

勝又靖彦(以下、勝又):以前「熱海断食道場」に伺って、亡くなられた牧内泰道先生とお話した時のことを思い出します。藤野さんは牧内先生の後を引き継がれていますね。まずは、牧内先生と出会ったきっかけをお聞かせください。

藤野道場長(以降、藤野):もともとアトピーがひどく、痒みや痛みも激しくて10年以上苦しんでいました。「もうステロイドは使いたくない」と思っていたとき、地元の仙台で病気を自分で治すという牧内の講演を聞いたのがきっかけです。当時21歳だった私には「医者に頼らないで病気を治す」という話が衝撃でした。その後、牧内の個人指導を受ける機会があり、実践してみたところ、4ヶ月でアトピーがきれいに治ったのです。10年もの苦しみから解放されたすごい体験でした。

勝又:排毒現象もすごかったのではないでしょうか。不安だったのではないですか?

藤野:不安の連続でしたが、相談するたびに牧内は「大丈夫だ!」と励ましてくれました。何より痒さや痛さで夜も眠ることができないほどだったのが、2ヶ月目を過ぎた頃から改善してきたのが自分でも分かってきたので「これで大丈夫だ」と思えるようになったことが嬉しかったです。

勝又:具体的に何かをしたのですか?

藤野:しょうが油を塗っていました。皮膚が薄くなっているし、炎症もひどかったので、最初はとても染みました。あとは食事です。望診で私の症状を診ながら食箋を出してくれました。近くに自然食品店があったのでマクロビオティック食を始めたのですが、私の場合は塩気が薄く、カリウムが多い食事が主体でした。アトピーには塩気が入りにくいのと、カリウムで排毒を促すことが必要なためです。その影響か、アトピーが治ったら肺が悪くなってしまいました。

勝又:一般的な塩気をきかせた陽性なマクロビオティック食ではなかったのですね。

藤野:ご飯は五分搗きで、体温によっては生野菜を摂っても良いし、ミカンやリンゴも良いという陰性寄りの食事でしたね。肺が悪くなって一度病院へ行ったところ、お医者さんから「もうダメだ」と言われました。その頃、何度も生死を行き交う体験をしていたのですが、しっかり食養を学びたいと思い、当時牧内が主宰していた「熱海断食道場」へ通い始めました。
 それまでにも桜沢如一先生や大森英櫻先生の本を読んでいましたが、道場に通い始めてみると、本には書かれて
いない数多くのことを実際に体験し、学ぶことができました。

 

弟子入り

藤野:牧内から言われた言葉があります。それは「病人の振りをするな。元気な人の真似をしろ!」と「病気を治す日にちを決めろ!」というものです。道場に通い始めた頃は肺が治っていなかったので、コホコホと咳が出ていたのですが「それが病人の振りをしているせいだ」と言われたのはショックでしたね。

勝又:なかなか厳しい指導方法ですね。

藤野:そんな指導を実践していると、農作業をしていても疲れが出なくなり、体力もついてきたので「これからは病気治しだけでなく、本格的に牧内のもとで修業したい」と思って弟子入りさせていただきました。
 幸運にも、当時牧内と交流のあった大森英櫻先生にも直々に学ぶ機会が年に2回ありました。大森先生に食事指導をしていただき、「リンゴの葛煮」が良いと言われたのが今でも記憶に残っています。肺を良くするには腸を良くしないといけない。そのためにリンゴと葛を食べる、というわけです。リンゴと葛を食べていくと、便の量が増えて自分でも分かるくらい腸の調子がどんどん良くなっていきました。
 大森先生から最後に受けた食箋はウナギでした。「君は体力がなくて細いからウナギを食べなさい」と言われました。ウナギは高価なので、それを実践できるまでにはかなり時間がかかりましたけど(笑)。

勝又:それは驚きの食箋ですね。大森先生は、一般的には動物性食材を一切摂らないという指導をされていましたから。マクロビオティックが穀菜食だと知られるようになったのは、そういった大森先生の影響が大きいからです。それでも過去には、ウニやカキを使ったことがあるとは聞いていましたが、ウナギを食べなさいと指導されていたとは初耳です。
 遺伝子栄養学では、日本人の中に1割位は魚などの動物性食材を必要とする方がいると聞きます。私どもの考えるマクロビオティックでも、動物性食材を否定しているわけではありません。今のお話は腑に落ちました。

藤野:大森先生が私に「ウナギを食べなさい」と言ったのは、対症療法だったと思います。おっしゃる通り、普段は動物性食材を勧めません。
 大森先生にも牧内にも共通していることは、「一人ひとりに合った指導レベルが際立って高い」ということです。みんな体質が違うし、同じ人でも昨日と今日では違うのです。そのことをよく分かっていたのだと思います。

勝又:桜沢先生も「最高判断力が大切」と常に言っていました。「No7」の食事( 穀物のみ)は一つの方法であって、それだけをしていれば判断力が上がるというわけではありません。
 桜沢は「言われたことだけをしていてはダメだ」と言いたかったのです。目的を持って自主的にしないと判断力は上がりません。

 

【1】【2】【次ージ】


※この記事は「月刊マクロビオティック」で連載しています。