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『月刊マクロビオティック』7月号おすすめ記事

 今回は、ミュージシャンであり、また政治活動など様々な方面で活躍中の三宅洋平さんとの対談です。
 三宅さんとマクロビオティックの出会いや想い、今実践されていることなどを語っていただきました。

 

感性の法則

編集部:この度はお越しいただきありがとうございます。桜沢資料室スタッフの本館さんが三宅さんとの縁を作ってくれたことから今回の勝又との対談が実現しました。どうぞよろしくお願いいたします。
 はじめに、三宅さんがマクロビオティックを始めたきっかけを教えてください。

三宅洋平(以下、三宅):マクロビオティックについてはまだまだ道半ばというところです。職業柄、旅が多いので厳格にはなかなかできませんから、ある程度流れに任せるようにしています。その中でも、できるだけ玄米を食べたり、旅先では自然食レストランを探して食事をするとか、できる範囲の中でやっています。
 24歳くらいの頃、一年ほどサラリーマンをしていた時に心身共にすごいストレスで痔ろうになり、手術をして2週間ほど入院しました。手術前に全身麻酔をしたのですが、全身麻酔ってある意味、仮死体験ですよね。
 その時、死生観みたいなものが自分に中に芽生えたことがマクロビオティックを始めたきっかけでした。
 術後、胃腸を大切にしようと思い、玄米菜食を始めました。色々と調べていくうちにマクロビオティックを知り、桜沢如一の本「無双原理」に出合いました。もともと僕には哲学的な考えがあったのと、神道や仏教にも興味があったので、陰陽学がそれらの根本にあると直感的に納得できたのです。

編集部:若い頃に大変な体験をされたのですね。そこで桜沢の本に出合ったというのはすごいことです。

三宅:マクロビオティックは感性の科学だと思っています。科学が進むにつれ、細分化していくと物事が見えなくなることがあります。だからこそ感性が大切だと思います。東城百合子さんの本「家庭でできる自然療法(あなたと健康社刊)」は衝撃的でした。本の中に書かれていることをいくつかやってみて、これこそ感性の科学だと思いました。自分の中にある女性性がそこに気付いたのだと思います。だから一物全体=ホールフードも納得できるし、米の中にも宇宙観みたいなものを感じて陰陽学が自分の中に素直に入ってきました。それ以降、マクロビオティックレシピを色々と調べたり、7号食(穀物100%の食事)を実践したり、断食をやってみたりしました。

勝又靖彦(以下、勝又):マクロビオティックは、三宅さんの言う通り感性の法則です。陰陽理論は頭で考えてもなかなか分かるものではないですし、知性で考えると混乱してしまうことがあります。陰陽は自分で実践し体感してみて分かるものです。
 男性は知性的で頭でものを考えがちですが、それに比べて女性は感覚的で感性が豊かです。だから女性の多くがマクロビオティックを受け入れてくれているのだと思います。

三宅:たしかにマクロビオティックを実践しているのは女性が多いですよね。多くの男性にも受け入れてもらいたいので、僕は男性や社会に伝える役になりたいと思っています。そのためにも自分自身で体感し、気付いたことを広めていければと思っています。

勝又:ジョン・レノンがそうであったように、ミュージシャンは感性が豊かなので、マクロビオティックをよく理解している方が多いと思います。共通点が多いのでしょうね。曲を作る時や演奏する時など、食がしっかりしていないとうまくいかないことを体感的にわかっているのでしょう。

三宅:今の世の中は理性偏重主義みたいなところがありますよね。理性と感性とを比べると、感性とはどこか曖昧で確かでないものと思われています。音楽は目に見えないので感性的ですが、実際に曲を作る時は感性的なところと理論的なことのバランスが大切なのです。 マクロビオティックと音楽との共通点でよく思うことは、食べる時に身体に良いとか美味しいと思う時と、好きな音楽を聞いている時の感覚はかなり近いということです。その感覚をいくら科学で分析しても、細かく分析すればするほど本質とは違う方向になってしまって、結局分からなくなると思います。

勝又:理性や知性の世界には限界があると思います。勉強して頭では分かっていても心で納得できていないと何か腑に落ちないことがあります。体感して感性で分かると心が落ち着きます。

 

玄米のおいしさを伝えたい

三宅:僕は若い頃に様々な辛い経験をして、座禅を体験したりしました。「無」になることを目指すのですが、全然うまくいかない。「考えるな」と意識すればするほど「考えるな」が頭の中にいっぱいになる(笑)。
 何かの本に「考えないのではなく、たくさん心に浮かんできたことを小川に流すように」と書いてありました。それを実践してみると、自分の頭の中にはたくさんの考えがあることがわかりました。それらを認めて考えて考え尽くしていくうちに、スッと無になる瞬間がありました。その時にこれも陰陽なのだと思いました。

勝又:人間の考えや行動には意識的なものと無意識なものがありますが、日常生活のほとんどは自分で意識していないものです。だとすれば無意識的なものを健全にすれば考えや行動が健全になる。その判断を司っているのが「食」だと思っています。食を自然に沿った良い内容にすれば、考えや行動も良い方にいきます。そこができてくれば判断力が高まっていきます。

三宅:僕はミュージシャンながら政治にも興味がありまして、以前選挙で17万票をいただいたことがありました。それまで全然耳を貸さなかった人たちが、それ以来、僕の意見を聞くようになっていきました。永田町や霞ヶ関で働く人にも「食養」というものを理解して欲しいと思っています。美味しいと思うことに右も左もないでしょう? まずは役人や政治家の方に食養を知って欲しい。そのためには玄米が美味しいと感じて欲しいので、地道ではありますが色々と企画をしているところです。

勝又:今の政治家に食養の考えが伝われば本当に良いと思います。私は以前、30数年塩の会社にいましたが、塩の良さを社会に伝えることがいかに大変か身に沁みてわかりました。
 ところで、先ほど三宅さんの若い頃のお話を伺いましたが、私も若い頃は病気がちでした。高校生のとき、鼻づまりが悪化し手術までしたことがあります。そのときも麻酔をたくさんするわけです。手術をして一時は良くなりますが、ぶり返しを何度か経験して苦しみました。

三宅:手術もそうでしたが、受験生の頃は鼻炎で苦しみました。その時、母親がドクダミ草を摘んできて、それを鼻に詰めて治してくれました。僕の母は日本のヨガにあたる「自彊(じきょう)術」の心得があり、自然療法のことも分かっていたのだと思います。

勝又:そういえばその頃、近所にドクダミ草がたくさん生えていました。私もそれを知っていれば、あんなに苦しむことはなかったですね(笑)。

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※この記事は「月刊マクロビオティック」で連載しています。

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