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Home月刊マクロビオティック > 抜粋記事〜今月のおすすめ記事

『月刊マクロビオティック』5月号おすすめ記事

3月21日(土)、AP西新宿にてマクロビオティックセミナーSpecial「医師が語るマクロビオティックの可能性〜統合医療のリーダー・川嶋朗の視点〜」を開催しました。
川嶋朗先生には、2013年12月に開催した「第5回マクロビオティック医学シンポジウム女性の大敵冷えを解決する!」にもご出演いただきました。
今回のセミナーでは、川嶋朗先生がマクロビオティックについて取り組んでいること、また考えていることをお話いただきました。医療現場ならではの視点から、良いところも問題点も提議していただきました。
当日はマクロビオティック実践者をはじめ、マクロビオティック商品に携わる小売店やメーカー、医療・教育関係の皆様、約150名の方にご来場いただきました。
ダイジェストとしてセミナーの一部をレポートいたします。

 

目からウロコの風邪の常識

 当日は、当協会勝又靖彦の挨拶と川嶋先生の紹介の後、セミナーが始まりました。左の「風邪の常識力」は、当日紹介されたスライドに書かれていたものです。風邪の対処法として一般的に昔から知られていることが書かれています。

 川嶋先生は「風邪の常識」とされる項目を一つひとつ解説していきました。一般的には常識と考えられてきていても、現在の医療の中では非常識となっていることがあります。「風邪」という誰もが経験すること、また思っていることについて川嶋先生の解説を紹介いたします。

 

@ひきはじめに風邪薬を服用すると早く治る?
A熱があったらどんどん冷やした方が治る?

まず始めに、風邪という病気を皆さんは説明できるでしょうか?

 風邪は基本的に病原微生物、ウイルスによって引き起こされる上気道炎です。インフルエンザは特殊ですが、風邪を引き起こすウイルスは30種類くらいあって、ウイルスに効く薬はありません。風邪薬は症状を押さえ込んでしまう薬です。それは、熱が出たら下げる、咳が出たら抑える鎮咳薬、鼻水を止める抗ヒスタミン薬、こういうものが含まれている薬です。

 では風邪をひいたとき、どうして発熱するのでしょうか?

 病気の症状は2通りあると思います。1つは本当に病気にやられてしまって出てくる症状。もう1つは病気を治そうとする反応があると考えています。

 風邪の発熱は後者です。発熱は、我々人間も辛いですが、ウイルスにはもっと辛いのです。熱が出て辛いから下げようとすると確かに楽になりますが、楽になるのは人間だけではなくウイルスも楽になってしまうのです。ですから、風邪のひきはじめに風邪薬を服用すると、早く治るどころか遅く治ることになります。

 このことから、Aの熱があったらどんどん冷やしたほうが治る?」というのもウソになります。

 

B熱があったら入浴を控える?

 風邪をひいたらお医者さんにお風呂は入らないようにと言われます。なぜお風呂に入ってはいけないと
言われるのでしょうか?

 以前この話をした時に、会場から「湯冷めするからでは?」と回答をいただきましたが、これは良いキーワードです。

 問題は日本人の風呂の入り方です。41度〜42度で入る方が多いと思いますが、実は40度を境にして自律神経が逆転します。40度を超えるお湯は交感神経を優位にしてお目覚めモードにします。逆に40度を下回るお湯は、副交感神経を優位にしておやすみモードにします。副交感神経は白血球の中のリンパ球の働きを速めます。風邪はウイルス性疾患ですが、ウイルスを処理する白血球がリンパ球です。抗体ができあがってきて、10日〜2週間くらいで風が治るのが通常の期間です。

 高い温度のお風呂に入ると急激に体温が上がるとともに、血圧が急激に上がります。一気に上がった血圧は急激に下がります。40度を下回る温度でゆっくり温まると、血圧は上がらないまま下がってきます。この状態は血管が開いていますから湯冷めもしません。

 風邪をひいている時にお風呂に入りたかったら、寝る直前にぬるい温度でゆっくり入って、できるだけ早く乾かして寝るのが良いです。こうすれば風邪が早く治ることでしょう。ですから、発熱時に入浴を控えるのではなくて、こういったことを分かっていることが必要なのです。

 医学関係の教科書には「風邪の発熱時に入浴を控えるように」とはどこにも書いていません。

 しかし、通説として日本人の習慣から言われているのだと思います。今度お医者さんから入浴を控えるように言われたら「どうしてですか?」と訊いてみてはいかがでしょうか。

 

C食欲がなくても食べないと治りが悪い?

 これも昔からよく言われていることですが、風邪をひくとどうして食欲がなくなるのでしょうか?

 こういう場合は、逆に「食べたらどうなるか?」と考えます。食欲がないけれど食べてしまった場合、人間の体は食べた物を消化・吸収しようとします。そのため、血液は胃腸に集まります。一方、風邪を治そうとするためにウイルスを攻撃する抗体やリンパ球は、血液に乗っていきます。食べてしまったら、その抗体やリンパ球は本来ウイルスを攻撃するところに向かうはずなのに、関係のない胃腸にいってしまいます。つまり、食欲が落ちるということは、風邪を治そうとするための抗病反応なのです。食欲がある場合は余裕があるということですから食べても構わないのですが、食欲がないということは「食べるな」という体からのサインです。ただし、発熱している時は脱水に陥りやすいので水分だけは摂ってください。

 江戸時代に貝原益軒(かいばらえきけん)という人がいました。江戸時代の平均寿命は30歳代でしたが、彼は84歳まで生きました。彼は「養生訓」という本を書き残しています。その中に「具合いが悪かっ
たら食べるな、良くなってから食べろ」と書いています。生理学などなかった頃に彼は気づいていた、ということです。

 

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※この記事は「月刊マクロビオティック」で連載しています。

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