日本CI協会はマクロビオティックの創始者桜沢如一によって創設された日本で最も歴史のあるマクロビオティックの普及団体です。

home クッキングスクール イベントのご案内 書籍紹介 ショップ・レストラン情報 リンク アクセス お問い合せ

活動と入会案内

■協会からのごあいさつ
■概要
■理念
■沿革
■『入会のご案内』
■マクロビオティックとは
・辞書で引くと・・・
・桜沢如一・桜沢里真
・コラム
■研修制度

スタートセミナー日程



健康・病院案内

■健康相談
■定期健康講座
■病院案内

月刊マクロビオティック
食養生や料理レシピなど最新情報が満載です。

■最新号目次
■ご入会の案内
■図書館


マクロビオティックWeb

マクロビオティックWeb

マクロビオティック商品の商社オーサワ

マクロビオティック商品の商社オーサワ

リマネットショップ

 

 
Home月刊マクロビオティック > 抜粋記事〜今月のおすすめ記事

『月刊マクロビオティック』3月号おすすめ記事

2014年12月10日(水)〜12日(金)「東アジア米機能標準化会議」が京都で行われ、機能性成分のヒトでの効果や育種・製品化について発表されました。
この東アジア米機能標準化会議は、農林水産省および国際農林水産業研究センターの後援を得て、公益社団法人 生命科学振興会(理事長 渡邊昌先生)が主催して開催されたものです。組織委員長である渡邊先生は挨拶文の冒頭で以下のように述べています。
「米は世界の過半数の国で食べられており、主要なエネルギー源となっております。また、玄米はビタミン、ミネラル、食物繊維も豊富で健康に大きく寄与しております。」
この会議での主な発表は米の機能性で、玄米の発表もいくつかありましたが、その中でマクロビオティックを取り上げたのが女子栄養大学大学院(学校法人香川栄養学園)の大学院生であり管理栄養士・西島千陽(ちはる)さんの研究チームで、タイトルは「マクロビオティックの食事と健康」です。
この発表は、当協会の70年の長い歴史の中でも、このような世界的な会議の場でマクロビオティックが取り上げられた記憶はなく、まさに1977年のマクガバン報告以来です。
さらに今回の注目すべき点は、マクガバン報告の「米国の食事の改善目標」では全粒穀物、果物、野菜を増やし、肉類、バター、卵、脂肪、砂糖、塩分を減らすなどの内容だったのに対して、マクロビオティックや玄米を中心とした発表であったことです。西島さんご了解のもと、発表の一部をご紹介します。

※発表は英語で行われたため、図も英語表記となっています。ご了承ください。
※発表にあるマクロビアンの基礎データは、2013年日本CI協会も協力して行われた「菜食と健康」の研究調査結果です

マクロビオティックの
         食事と健康

我々日本人は、欧米食が導入された19世紀後期まで、主食のご飯と季節の野菜や大豆、イモ類などで構成された食事を伝統的に摂ってきました。一方で桜沢如一(海外ではジョージ・オーサワ)は伝統的な食事を主体とした食養生で結核から回復をしました。

その後、健康的な生き方、そして長寿を目指した哲学的な体系であるマクロビオティックを立ち上げました。この理念というのは、長寿や健康を達成するため、食事が最も重要と位置づけていました。現在日本には3つのマクロビオティックの協会があり、また支所も海外の10ヵ国以上に存在します。

マクロビオティックが提唱している食事法は食養生をベースにしています。個々人を中心において、各自のニーズに合わせて調節をするものです。マクロビオティックの食事の原則は、日本の伝統的な菜食の重要性を説くものです。中でも中心とするのが全粒の穀物を食べること、特に「玄米」です。それ以外の原則としては、できるだけ加工や精製しない食品を選び、また食品全体をいただき、地産で旬のものを食べようということです。そしてまた、野菜を中心とすること、動物性の脂肪や砂糖は避けるということです。

下のスライドにもあるように、これらは標準的なマクロビオティックの推奨する食品です。日常食べる食品として、玄米の他、種々の野菜、海藻、豆類を勧めています。こういった食品の内容は環境や性別、年齢、活動レベルその他を考慮しながら決めていきます。

マクロビオティック食の原則は、現在の各国の食事ガイドラインとも合致しています。例えば、肥満やその他慢性病を予防するため、全粒の穀物、豆類やナッツ、種子を食べることが推奨されています。こうしたことからマクロビオティック食は最も健康的な食事のひとつであり、マクロビオティック実践者、いわゆるマクロビアンが健康に生活していることが示唆されます。しかし、こういったマクロビアンの健康状態を示した研究というのは数が少ないのが現状です。そこで私たちは研究として日本CI協会やベジタリアンのコミュニティを通し、日本の成人マクロビアンを対象とした調査を行いました。3日間の食事内容と記録写真、生化学解析のための血液検体を集めました。マクロビオティック歴が1年未満の方やサプリメントや医薬品を使用している方を除外し、残った対象者は年齢20歳〜70歳代の75名でした。

食事の回数は1日2回ないしは3回でした。日々の食事に米が出てくる割合は63・5%。その中で玄米は89%を占めていました。主食として1日に2回は玄米を摂り、1回の食事は麺類やパンを食べる、もしくは食べないということでした。


マクロビアンのエネルギーと栄養素摂取について一般の日本人(国民健康・栄養調査(NHNSーJ)結果)と比較してみました(図1)。100% にある縦のラインは一般的な日本人の平均摂取レベルです。マクロビアンの摂取がこの線に対して何パーセントに相当するかを示しています。

エネルギーの摂取は平均的な日本人よりも23%少なく、たんぱく質や脂質の摂取割合が低く、炭水化物により片寄った食事でした。

微量栄養素に関しては、マクロビアンは平均で1・4倍ほどビタミンやミネラルを多く摂取していました。例外はビタミンDとB12でした。これらは魚食品に多く含まれています。

特出すべきは食物繊維です。平均的な日本人の2倍の摂取量でした。マクロビオティックの食事に多く含まれている栄養素というのは、白米よりも玄米に多く含まれる栄養素と類似していることがわかりました。

玄米の方が白米よりも栄養価が高いのは糠層が残っているからです。カロリーや炭水化物の量は変わらないにも関わらず、ビタミンE・B6、マグネシウム、鉄、食物繊維などにおいては玄米の方が優っています。こういった栄養素は充分に現在の日本の食事では含まれていません。

主食を玄米にすることで、身体の要求に応える助けとなります。日本人の通常の食事において1日2回食べている白米を玄米に変えることで、ビタミンやミネラルの1日あたりの必要量を満たすことができます。

 

【1】【2】【次ージ】


※この記事は「月刊マクロビオティック」で連載しています。

購読の申し込みは<コチラ>からどうぞ