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『月刊マクロビオティック』2月号おすすめ記事

 1月号掲載の渡邊昌先生に続き、第2弾の対談は川嶋朗先生です。川嶋朗先生には2013年12月のマクロビオティック医学シンポジウムで講演していただきました。今回は3月に講演をしていただくことになり、そのご挨拶もかねてお話を伺いました。川嶋朗先生が食について、また生き方についてどのような考えを持っているのかを感じていただけたらと思います。

 

この世に万能のものはない

勝又靖彦(以下、勝又):今日は川嶋先生にマクロビオティックについてお話を聞かせていただきたいと思
います。ネガティブな面もポジティブな面もあるかと思いますが、いかがでしょうか。

川嶋朗先生(以下川嶋):ちゃんと実践すれば良い結果が出ると思うけれど、そうでないとネガティブな面が出てきますよね。どんな人にも合っているものと合わないものがあると思います。

勝又:マクロビオティックは閉鎖的なものではありません。そして絶対論ではなく相対論です。最終的にマクロビオティックが目指しているものは、各人が自分の責任において考えて判断していくことです。例えば病気になった場合、原因は自分にあるわけです。対症療法も効きますがそれで根本的に治ったということではありません。

川嶋:万能のものはこの世にないわけです。マクロビオティックをしていても食事に問題があった人には良いと思うけれど、食事に問題がなかった人がやっても良くならないことがある。ベースには食があるので予防としてやるのは必要ですけどね。

勝又:桜沢も玄米だけを食べていればいいと言っていたわけではありません。人間には味覚本能がある。それが健全でないと他の本能もおかしくなってしまう。
 これは悪いものだから食べてはいけない。良いものだけを食べなさいと言われてそれだけを食べているとおかしくなってしまいます。桜沢は現代医療を否定していたわけではありません。色々なことを経験して判断力を養っていきなさいと言っている。判断力のベースとなる味覚本能をよく考えて欲しいと思います。

川嶋:食事はやはり美味しく楽しく食べるものだと思います。楽しくなければ続きません。病気を治すためだとか、健康維持のためにと思って我慢して不味いものを食べていると続きません。

勝又:私には玄米が一番美味しいんです。たまにお付き合いで外食もしますが、帰ってきて家で食べる玄米が一番美味しく感じます。外からみていると厳しい食生活をしていてストイックに見えるかも知れないけれど、私は我慢して玄米を食べているわけではないのです。

川嶋:それが一番良いと思います。周りが何と言おうと美味しく食事ができることが一番です。医療でも今は無理やりにでも生かす方向です。それ自体おかしいと思います。点滴だけでは本人は楽しくないわけで、そこに今の医療の貧困さと悲しさがあります。
 マクガバンレポート(注)で一番良いのは、昔の日本の食の良さを認めていることです。確かに、統合医療という面で日本は遅れています。誰のための医療なのかということを考えて欲しいです。

 

味覚本能と陰陽バランス

勝又:私も色々なところでお話をさせていただくのですが、「私は陰性ですか、陽性ですか? 何を食べれば良いでしょうか?」という質問がよくあります。

川嶋:みんなマニュアルが欲しいんですよね。

勝又:陰陽は見た目や体質ではないのです。私はあなたがその時必要な体が欲しているものを食べなさいと言っています。味覚本能を大切にすることです。そのためにまず玄米の基本食をある期間やって、正しい味覚本能を取り戻すことが大切です。ワンパターンにならないように自分の体と相談して欲しいですね。

川嶋:そうですよね。体調は変化していくから、何かで良くなってもそれが絶対・永遠ではない。体が必要と思わなかったら食べなくて良いと思います。

勝又:そこでやっぱり判断力が必要となってくるのです。今の人は判断力がなかなか分からないから本を読んだり、医師に頼ったりしています。自分の体のことが分からなくなる。怖いことです。自分がそのときどういう状態でいるかの感性を養って欲しいです。

川嶋:陰陽もバランスですよね。これは西洋医学にはない考え方です。西洋は病気を敵と捉えます。敵はやっつけろというわけです。薬は絶対ではないのです。

勝又:玄米だって、絶対ではありません。マクロビオティックは絶対論ではないことを分かって欲しいと思います。

川嶋:マクロビオティックではストイックな人がたくさんいますよね。どんどん痩せてきちゃってどうしましょうって感じの人が多い。そういう人に私は「体壊しちゃだめだよ」と言いたい。
 私が子どもの頃までは熱中症や花粉症、アレルギーというものはほとんどありませんでした。今はおかしいですよね。どうしてでしょうか?それだけ免疫力が落ちているってことですね。どんどん弱い子どもが多くなってきている。
 私はそれを「ガンダム世代」と呼びたい。皆、ガンダムスーツを着ないと生きていけなくなってしまうのではないか。外部から一切影響をうけない無菌の状態で生きていくことを考えるとゾッとします。そんな生き方はちっとも楽しくないです。
 最終的には人生観、死生観まで考えて欲しい。それをやっていて本当にあなたは幸せに死んでいけるのですかとよくよく考えて欲しいです。

 

川嶋 朗

川嶋 朗 /かわしま あきら

東京有明医療大学教授・医学博士・医師。北海道大学医学部卒業後、東京女子医科大学入局。2003 〜 2014 年、東京女子医科大学付属青山自然医療研究所クリニック所長。2014年4 月より現職。漢方をはじめとする様々な代替・伝統医療をとりいれ、西洋医学と統合した医療を担う。テレビ、雑誌出演、著書多数。


※この記事は「月刊マクロビオティック」で連載しています。

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