日本CI協会はマクロビオティックの創始者桜沢如一によって創設された日本で最も歴史のあるマクロビオティックの普及団体です。

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『月刊マクロビオティック』1月号おすすめ記事

 2015年は、日本CI協会創立70周年、リマ・クッキングスクール開校50周年の記念の年となります。そのはじめとして渡邊昌先生と勝又会長に陰陽のこと、社会のこと、現在の医療の問題、また将来について多岐にわたって語っていただきました。
 この対談を通じて、この先にあるマクロビオティックを考えていただけたら幸いです。

 

マクロビオティックが
「無双原理」の精神まで
発展し行くか

編集部:まず始めに、マクロビオティックの展望や今までのまとめと現状の評価などお聞かせください。

勝又靖彦(以下、勝又):20世紀は西洋の知的合理主義が席巻した時代で、日本もそれを一生懸命吸収しようとしたと思うのですけど、肝心の西洋の方で、知性だけではどうも解明できないのではないかと、いわゆる「無意識の世界」が発見されてしまって、逆に西洋はものすごく苦しんでいるのだと思うのです。
 今、色々な戦争があちこちで起こっていますが、結局その解決案は無いし、もちろん病気についてもそうなのですけど、東洋にはその知的合理主義が苦しんでいるものを解決する智慧が過去あったのです。いわゆる個と全の関係や無意識と意識の関係、感性と知性の関係を統合した世界観があった。もっと言えば日本では、その世界観が社会化
され、実生活化されていたのです。
 今それを世界中が求めています。そして、それを世界に宣布したのが桜沢如一だった。社会が今それを受け入れようとしている時代において日本CI協会のこれからの責任がすごくあるのではないかと思うのです。

正四面体モデル渡邊昌(以下、渡邊):戦前は薬があまり出回っていなかったので、食事療法や食養生が健康に生きる上で非常に大きな方策だったのです。戦後、大量に薬が使われるようになって、食養生が全く無視されるような状況になりました。それで肥満からメタボリック・シンドロームなどがだんだん話題になり、ようやくここで食事療法が見直される機運になってきたと思うのです。   
 それからもうひとつ。桜沢如一に関していえば、食事だけでなく「無双原理」という生き方の理念があるでしょう。明治維新から戦争に突入するまで色々と間違った方向へ進んでしまいましたが、そこでも一生懸命考えてきた人たちがたくさんいるのです。
 最近読んだ本でビックリしたのが廣ひろいけ池千九郎(モラロジー/道徳科学の提唱者。1866年〜1938年)の伝記です。読んでみて思ったのですが、戦後、進駐軍の方針で日本人の精神を抹殺しようとどこかで思っていたんじゃないでしょうか。だから日本がこれから世界のリーダーとしてやっていくためには、やはり明治維新からの思想的な動きをもう一度整理して考えないと新しい出発にはならないのではないか、とこの頃思い始めたのです。それでやはり僕は思想的なところに踏み込まないといけないと思い「食、心、体でスピリチュアルな生活をつくろう」という正四面体モデルを提案しているのです。
 昔から日本CI協会はとっても頑張っていて、玄米菜食が根本になっているけど、やはりそれが「無双原理」の精神の方まで発展し行くかどうかというのが今年のキーになると思いますね。

 

知性と感性の統合知が
大切になってくる

編集部:今までのマクロビオティックでは「無双原理」や「陰陽」を全面に出すと宗教的だと言われてどうしても食事法の部分だけを取り上げてきた現状があると思いますが、その辺りをどう捉えていますか?

勝又:渡邊先生が著書「栄養学原論」の中で「色々な知識はあるけれど原理がない」と言ったのと同じで、我々が健康指導ばかりやってきて、原理の方を忘れているのと通ずるものがあります。
 今、我々のグループ内でも桜沢の教えは「陰だとか陽だとか割り切ってしまって、心の問題が無視されている非常に冷たい教えである」と言う人がいるのですが、本当は「宇宙の秩序」そのものが「心」を説いていて、それを西洋人に分かるようにとても知的に説いているのです。日本人はあまり知的に言われるとわからないのですよ。桜沢の教えは感性と知性が一緒になっている「統合知」なのです。その辺を我々も理解して、日本人向きの説き方をしていかなくてはならないんじゃないかと思います。
 講演などでいきなり「陰はこうで、陽はこうだ」と言っても、皆「ポカン」としてしまいますが、感性というステージから話をするととても話が通るのです。また、色々なところで生徒さんたちに「陰陽を知って何かいいことありましたか?」と尋ねると、皆さん「さぁ…」と言うのです。それでは、マクロビオティックの食事法は広がったけど、桜沢の精神はさっぱり広がってないと言えるのではないでしょうか。

渡邊:桜沢先生を本当にわかろうと思うと、やっぱり「統合知」というところまで理解できないと、と思うのです。頭で聞いているうちはダメですね。例えば、勝又会長の講義を聞いて「そういうものがあるんだろうな」というのは所詮学生の試験用の勉強で覚えるようなもの。それが本当に自分の腑に落ちて、自分のものになるかがキーだと思うのです。それはいくら学んでもダメだというのがこの頃分かったのです。それを本当に分かるためには、実行に繋げないといけないのだと。
つまり「行」ですよ。だから僕は意識で理解できることはせいぜい2割ぐらいだろうと思っているのですが、8割くらいは意識下の部分で色々なことが判断されている。そして、意識下の好き嫌いというスイッチは腸脳が決めていると思っているのです。進化の過程をずっと見ていくとそうならざるを得ない。だって、ちっちゃな原虫などには脳なんてないでしょう? それでもちゃんと生きているわけです。何故なら、神経ネットワークが腸管の周りにあって、頚部神経叢と腹部神経う叢があるからなのです。
 人間もそれがずっと進化してきた果てなのですから、8割方は腸の決める快・不快が胎生期の時から続いてきている。だから、母親が胎児をどう育てるか、もうそこから「人づくり」が始まっているのです。
そういう意味では、日本では昔、出生時を1歳と考えていたのはすごく合理的だったわけです。そういう点まできちんと考えて、もっと洞察力を持って取り組んで行かなくてはいけない。意識と意識下がバラバラだと、皆、うつ病や精神病やらになっちゃうのです。だから意識と意識下を一つに、つまり腹に収めるようなことが本当は必要であると。
それで統合医療を研究する過程で色々なものを体験してきているのですが、一番効率よく意識と意識下を結べるのは「座禅」です。腹で様々なことが判断することができるようになります。

 

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※この記事は「月刊マクロビオティック」で連載しています。

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