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『月刊マクロビオティック』2月号おすすめ記事

 2013年12月18日( 水)、日本CI協会でアメリカのマクロビオティック指導者エドワード・エスコー氏と勝又靖彦会長との対談が行われました。12月22日(日)に開催された「原子転換特別セミナー」に先立って行われた本対談では、2020年のオリンピックへ向けた大きな方向性を共有することができました。

きっかけは仏教への関心

勝又:エスコーさんがマクロビオティックの世界に入られたきっかけは何だったのでしょう?

エド:仏教の勉強がきっかけでした。1969〜70年頃だったと思います。桜沢先生のアメリカ人のあるお弟子さんに「ゼン・マクロビオティック」を紹介してもらいました。1969年に桜沢先生が他界されていますから、その4年後にマクロビ
オティックに出会ったことになります。その当時はニューヨーク州の南に位置するフィラデルフィア州に住んでいました。

勝又:何故、仏教に関心を持たれたのですか?

エド:精神の発達(霊性の向上)が関心の主なテーマでした。50〜60年代当時、物質的な考え方がアメリカを席巻し、それに対する精神的なモノへの関心が私自身の中で高まっていました。

勝又:精神的なものと食物との関係はすぐお分かりになりましたか?

エド:ええ。桜沢先生の本を読んでピンときました。すぐに7号食を試みて、その後の自分の変化を見て食物の力を実感しました。仏教においても菜食方面の食事が元になっており、肉や牛乳は我々の身体の元を創るものではないと感じました。7号食は両親の家にいる間、20歳前後の頃に始めました。私は典型的なアメリカ人家庭で育ちましたし、台所は通常なら母親が主導権を握る場所なわけですが、その頃に初めて台所に立つことに関心を持ち、玄米を炊き
始めました。

エド:あるとき、台所で番茶を焙煎していると、茎が焦げて黒くなり、台所が煙まみれになってしまって父親に怒られました(笑)。「俺たちはビートルズの歌は我慢して聴ける。だが、この有様は何だ!」、とね。それがきっかけで家を出ることにしたのです。
 「ゼン・マクロビオティック」、玄米、塩、番茶をリュックに入れて、禅ぜんそう僧のような恰好をして啓示を求めるように家を出たのです。その後、様々な先生方(ヘルマン相原、久司道夫、里真先生)にも1972年にフィラデルフィアでお会いすることができました。以後、ボストンへ移り、久司先生の元で学び始めました。里真先生はほぼ毎年ボストンの方にいらして、料理講座や手当て講座を行っていたと思います。
 6年間ボストンで学んだ後の1978年に初めて日本の地を踏み、日本CI協会で里真先生の料理教室に参加しました。50名ほどの女性の生徒さんの中で、唯一の男性、しかも外国人(笑)。大きなドヨメキが起こっていましたね。
 里真先生は78歳でしたが、重い鍋を持ち上げて楽しそうに料理をしていましたね。
 教室が終わると先生たちと昼食をいただく機会が持てました。先生が「エスコー君。私たちはどうして陰性なナスを食べていいのかしらね?」と聞いてきました。私は「リマセンセイ! 長時間、味噌と一緒に料理したからナスが陽性になって、食べられるんだと思います!」と返事しました。先生は微笑んでくれましたね。いきなり大きな試練を迎え
ましたが、それを突破することができてホッとしました。

全体食という考え方

勝又:マクロビオティックの運動において、久司先生が果たした役割は大きいと思いますが、どうお考えでしょうか?

エド:彼は私を含め、多くのアメリカ人がマクロビオティックを直に学ぶことができる唯一の存在でした。彼がマクロビオティックと出会うまでの話も感慨深いですね。戦後当時、戦争を無くし、平和を築きたいと考えていた久司先生が桜沢先生と出会い、平和を希求してアメリカに渡って久司先生たちが奥様のアヴェリーヌ先生と共にアメリカにホールフーズ(全体食)という概念をもたらし、自然食の黎明期(れいめいき)を形成したともいえます。特にボストンやニューヨークなど教育的、知的な若者が集まる地域に大きな影響力がありました。事実、彼らの努力は実を結び、現在では全体食という考えはアメリカ中に広がり、ホール・フーズ・マーケットと呼ばれるテキサス州に本社を置く有機食品・雑貨等を扱う小売店も全米に展開しています。久司夫妻やその生徒たちが初めて全体食という言葉を使い始めたとういうことは意外と知られていないことですね。
 同様に「健康」という言葉に注目が集まりました。桜沢先生、久司先生が「現代の病気の原因は食にある」と指摘し、そこで全体食と健康、病気という考えが結びつくことになりました。しかし当時は、アメリカの医療学会も両者の関連性を認めてはいませんでしたが、物事は変わりますね。今ではハーバード公衆衛生大学院(HSPH)などの研究機関がマクロビオティック食の有用性を認めています。彼らはマクロビオティックという言葉を使わず「Plant-based diet(植物性ベースの食事)」という言葉を使っていますが、そうした食と健康(あるいは病気)との関連性を研究しています。
典型的な研究としては肉食は短命になる確率が高いという結果が出ていますね。

勝又:日本と全く逆ですね(笑)。日本では今、65歳以上の人は肉を食べないとアルブミン(ある一群のたんぱく質の総称)が不足し、短命、認知症、脳梗塞、心臓病になる危険性があるとNHKの「クローズアップ現代」という番組で放送し、肉食を奨励しています。

エド:本当に反対ですね。HSPHの研究は様々なメディアを通じてアメリカ国民に知らされています。特に昨今は、ある男性に意見を聞く動きが顕著です。誰だか分りますか?

勝又:さあ、どなたでしょう?

エド:ビル・クリントンです。彼は今、そうした食事を広める一番のスポークスマンです。彼の事務所には台所があり、ある取材の際に彼が毎日食べている食事を紹介していました。好きな穀類はキヌアという雑穀だそうですよ!

 

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※この記事は「月刊マクロビオティック」で連載しています。

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