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月刊マクロビオティック1月号のおすすめ記事

特集「だいこん葉」

医療コンサルタント 細川順讃

ダイコン  
 ダイコンは、アブラナ科、ダイコン属の2年草です。別名をライフク、ラフク、スズシロ(古名・オオネ)とも呼ばれます。スズシロの名で春の七草の1つに入っています。品種が多く、野菜や薬用として世界中で栽培されています。すべて、1つの系統から分岐したものと考えられています。
 ダイコンの原産地は、ヨーロッパ南部、中央アジア、地中海沿岸、エジプトなど諸説があります。日本には、弥生時代(紀元前3〜紀元3世紀)に中国から北朝鮮を経て伝わったといわれています。室町時代の頃から、食用に薬用にとさかんに使われるようになりました。ダイコンは、地下部、葉、種子それぞれが薬用として使われてきました。
  古代エジプト(紀元前485〜425)では、食用と薬用として多く利用されていました。古代ローマでは、皮膚疾患の治療にも使われたと記録があります。中国では、「唐本草」(紀元659)消化剤として記述されています。日本では、「万葉集」や「日本書記」にも、多く登場します。江戸時代前期の儒学者・薬草学者・貝原益軒の「養生訓」には、『ダイコンは上の品であり、毎日食べるとよい。脾を養い、気をめぐらす。』と書かれています。胃腸の働きを高め、血液循環・リンパ循環を良くして、免疫力を高めるということです。

ダイコン葉の栄養  
  ダイコンは、根の部分には酵素が多く含まれており、葉の部分にはビタミン、ミネラルが豊富に含まれます。
葉に含まれる主な栄養素は、カロテン、ビタミンC、ビタミンB2、B6、葉酸、パントテン酸、ビタミンE、カルシウム、マグネシウム、鉄、葉緑素、リグニン(食物繊維)などです。抜群の栄養豊富な緑葉野菜です。緑野菜は、ダイコン葉だけでよいと言っていいでしょう。
 カイワレダイコンをサラダに。若葉をおひたしや、漬物に。ある程度成長したものは、蒸してから和え物や、ご飯に炊きこんで菜飯しになど、さまざま様々な料理で食べられます。

ダイコン葉の効用    
  ダイコンの根や葉には、以下の有効成分が含まれています。 


・ジアスターゼ(主体はアミラーゼ)…消化を助ける
・オキシダーゼ(酵素)…発ガン物質の解毒、免疫細胞を活性化。
・メチルメルカプタン(臭いの主成分、硫黄化合物)…抗酸化作用、抗ガン作用
・イソチオシアネート(辛味成分)…抗菌、抗癌、抗炎症、解毒作用、咳止め
・グルコシノレート(辛味成分)…肝臓で有毒物質を分解
・スルフォラファン(葉に多く含む)…抗ガン作用
・リグニン(食物繊維)…便通促進、有害物質を排出


ダイコンは、根も葉も有効成分が豊富ですが、とくに葉には代謝促進・血液浄化の機能が多く含まれます。
これを干すことによってさらに有効成分が増加します。新鮮な葉を日陰に干してカリカリに乾燥させます。
植物を乾燥させるときは、地下部は直射日光、地上部は陰干しが原則です。

 

座浴(干葉湯)  

 ダイコンの葉を干した「干葉」は、座浴に使うと大変効果があります。マクロビオテイックでは、ダイコン干葉を使って行う座浴を『干葉湯』といい、民間療法の1つとしてさかんに活用さてれてきました。
干葉湯は、血行促進、リンパ循環促進、老廃物排出、自律神経安定、子宮、卵巣、膀胱、前立腺、腸、腎臓、心臓など広範囲に効果があります。
 ダイコン干葉のエキスを入れた湯の中に、骨盤の位置まで浸していると血液循環が著しくさかんになります。その結果、代謝が活発になり、全身の組織に停滞している老廃物が血液中に排出され、さらに腸や膀胱に排出されてきます。一方、皮膚からも排出され、湯中に出てきます。これは、ダイコン葉の成分が皮膚から吸収されて、血液循環と血液浄化を促します。また、血流促進により、腹腔の中にある神経節(神経の集合場所)の機能が上がって自律神経のバランスが整ってきます。湯の中に浸かっているだけでは、それほどの代謝促進にはつながりません。 
 干葉湯は大きな効果がありますが、やり方をまちがえると害が出ることがあります。正しく行って、有効活用するといいでしょう。

干葉湯のやり方   

◆ 用意するもの
ダイコン干葉……5株
塩……大さじ1杯
特大の鍋 
◆ 手順
@ ダイコン干葉を煎じる…40〜50分
A 浴槽に座って骨盤(腰骨)が浸かる程度に湯を入れる…湯温熱め(42〜43度)
B 湯の中に干葉の煎じ汁を入れる
    代用品…ビワ葉、イチジク葉、ダイコン葉、ニンジン葉、アラメ
C 腰骨より下まで湯に浸かる…20〜30分、少し汗ばむくらいまで
D 上がるときに湯に浸かった部分に水をかけて皮膚表面を冷やす…5〜10秒
※ 干葉湯の30分前に必ず梅醤番茶か梅醤たんぽぽ茶を飲む。 
※ 寒い季節はそばに熱湯入りのポットを置いて、湯が冷めたらさし湯をしたり、肩から大きなバスタオルを2〜3枚かけて保温する 

 干葉湯は大変効果がありますが、手抜きをすると逆効果になります。
 干葉湯の前に塩分をとっておかないと、上がった時倒れることがあります。長時間湯に浸かっているため、皮膚から塩分(とくにナトリウム)が湯中に溶け出し、また汗とともに塩分が排出され、体内のナトリウムが不足します。そのため、上がった時に血流が安定ぜず、めまいをおこすことがあります。
  長時間にわたって湯で温められていると、骨盤、腰椎、ひざ、足首、股関節などを支えている靭帯(じんたい)がゆるんできます。そのまま、全体重が関節にかかると、靭帯に炎症をおこします。それがやがて、骨盤・脊柱のゆがみにつながり、全身の異常を引きおこす恐れがあります。それを避けるために、上がった直後に下半身へ水シャワーかけて冷刺激を与えることによって、交感神経が働き靭帯が収縮して瞬間に元に戻ります。

ダイコンの栄養素の比較       (100g中)

 

カイワレ大根

ビタミンC

53mg

12mg

47mg

カロテン

3900ug

0

1900ug

カルシウム

260mg

24mg

54mg

カリウム

400mg

230mg

99mg

食物繊維

4g

1.4g

1.9g

 

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※この記事は「月刊マクロビオティック」で連載しています。

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